先日、70歳になりました。
最近物忘れが多くなり困っています。
判断力も若いときから見ると、相当に下がっているような気がします。
この前も、間違って対向車線に進入するところでした。
地方に住んでいるため運転できる方が便利ですが、運転は控えたほうがよいのでしょうか?
年齢とともに認知機能は少しずつ低下していきます。
遠距離運転は徐々に控えていくほうがいいです。早い遅いかはあるにしても、生きていればいつかはクルマのない生活をしなければなりません。
運転しなくなったら、生活がどう変わるのかを考えてみましょう。
居住場所によって大きく違ってきますが、今までの生活環境をできるだけ維持するためにはクルマの代替手段を見つけることです。
クルマの代替手段を自分の住環境を考えながら、うまく組み合わせていきましょう。
3つのクルマの代替手段
- 自分でできることは自分でする
- 家族に頼る
- 社会に頼る
クルマの運転を止めたということは、自分でできることのひとつがなくなったと言うことです。
それならば、それ以外の自分にできることは何なのか?
次に自分でできることが少なくなってきたら、身近にいる「家族に頼る」ことです。
家族に頼ることも難しくなってきたら「社会に頼る」ことです。
「自分で出できることは自分でする」
「自分で出できることは自分でする」これが基本中の基本です。クルマの運転ができなくなっても、やれることはたくさんあります。
- 歩く
- 歩く
- 自転車・三輪車
- シニアカー
散歩をすることを習慣にしていれば、2kmを30分で「歩く」ことはそんなに苦になりません。
散歩は手軽な運動でもあります。
散歩がてら近くのスーパーマーケットで、買い物をしてみてはどうでしょうか。
2km以上の距離になると「自転車・三輪車」が便利です。駅・スーパーマーケット・かかりつけ医院・役所は自転車の行動半径内に入るのではないですか。
自転車・三輪車に乗るのが難しくなってきたら、「シニアカー」です。時速5km程度で早足歩きの速さです。歩道を走ることになるため、都市部で使うのは難しいです。
シニアカーは、高齢者向けに製造された、三輪または四輪の一人乗り電動車両(バッテリーカー)。日本の道路交通法では車両ではなく歩行者扱いとなるため、車道ではなく歩道を通行する。
「家族に頼る」
- クルマに乗せてもらう
- 引越す
同居しているか近くに住んでいれば「クルマに乗せてもらう」が一番です。
ただ、自分で移動手段があるのに安易に家族に頼るのは考えものです。
また頼りたいときに家族が時間をとれるかはわかりません。
嫁にお願いするのは気が引けます。
家族と遠く離れて暮らしているのであれば、家族の近くに引っ越すのも手です。
同居するのはなかなか難しくても、近くのアパートなどに引っ越すのは有りかと思います。
自分でやれることと家族に頼ることの、バランスを取りましょう。
そうは言ってもね。
住み慣れたところを離れるのは、不安です。
「社会に頼る」
- 公共交通機関
- タクシー
- 宅配サービス
運転免許証を自主返却すると、電車賃やバス料金が安くなったり、タクシーチケットがもらえたりすることがあります。
最寄りの警察署や役所に確認してみましょう。
「宅配サービス」は買い物できるところが近くにない場合に便利です。また重いものを持たなくてもいいので、高齢者にはありがたいサービスです。
食事・掃除・クリーニング・家事代行などがあります。オンライン診察もあります。
まとめ
- 自分で出できることは自分でする
- 家族に頼る
- 社会に頼る
3つのクルマの代替手段を自分の住環境を考えながら、うまく組み合わせていきましょう。
「社会に頼る」番外編
コンパクトシティ
コンパクトシティ(英: Compact City)とは、都市的土地利用の郊外への拡大を抑制すると同時に中心市街地の活性化が図られた、生活に必要な諸機能が近接した効率的で持続可能な都市、もしくはそれを目指した都市政策のことである。
出典:ウィキペディア
平たく言えばコンパクトシティとは郊外に広がる住宅地域を抑制して、小さくてコンパクトなまちづくりを目指す施策です。
都市整備にあわせて公共交通機関の再整備や自転車の活用も考えられています。免許証返納した高齢者には期待ができる施策です。
「コンパクトシティの区域は切り捨てるのか」「コンパクトシティは地価が高く移住できない」「静かな郊外の住宅を好む人が多い」などの課題も多いです。
自動運転
自動運転化レベル区分の定義
レベル0:運転自動化なし
レベル1:運転支援
レベル2:部分運転自動化
レベル3:条件付きで運転自動化
レベル 4:高度運転自動化
レベル5 :完全自動運転化
2020年現在、レベル2、3に達しています。
自動運転高齢者の「ブレーキの踏み間違い事故」や「逆走運転」の防止につながることは疑いのないことです。
実用化まではまだ時間がかかり、今後の進展に期待するものです。