「投資は危険」といったイメージが先行していて、やってみたいけどイマイチ手が出せない人に、おすすめの本を見つけました。
預貯金の低金利が長く続いていますね。世間では預貯金だけではなく、いろいろな投資をすすめています。株式・投資信託・債券・FXなどなど
言っていることは分かるけど、なにか「取っ付きにくい」「損しそう?」と言ったイメージがありませんか。
そのような方におすすめする本です。
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書籍の紹介
この本は「投資」の始め方の本ではありません。「投資」についての考え方を身につける本です。儲けるためのハウツウ本ではないので、誤解のないように。
機関投資家でありファンドマネージャーの著者が、長年の経験から「投資」の本質について語った本です。本当の投資について解説されています。「投資」の基礎の基礎かもしれませんが、「投資」の本質をついた本です。
「投資」に対する考え方が変わります。金融の専門用語もあまりなく読みやすくです。投資をする前の心構えの書とも言える本です。
次の「読んでほしい人」のチェックリストに該当する人は一読をおすすめします。
要約ポイント
書籍のなかから重要ポイントを引用して、解説を加えました。
投資とは、自分が働くのではなく、投資先の人に働いてもらうことで、そこから得られた収益の一部を分配してもらうことです。
「この農地からどれだけの農作物が取れるのか」を考えるのが投資で、「この土地がどのくらい値上がりするのか」を考えるのが投機です。
「投資」と「投機」の違いについて、農地を例にしてわかりやすく説明しています。
新たに生ずる価値、この場合は農作物を得るためにお金を支出するのが「投資」です。
新たに生ずる価値を生み出す手段、この場合は農地の売買差益を得るためにお金を支出のが「投機」です。
長生きしてしまう「リスク」があることです。
人生100年時代になると、65歳で定年退職すると35年もの長き年月を生きていかなければなりません。年金はあるけれど、それ以外の収入はない。徐々にできないことが増えてきて、介護や病気の不安が付きまといます。
そのようなときにリスクが多すぎる時代になった今、「投機」ではなく「投資」をするようすすめています。
その成功体験に基づく慢心が「モノづくりこそ尊い」という信仰を生み出し、同時に「投資とはいかがわしいものだ」という間違った社会通念を生み出してしまったのだと思います。
「その成功体験」とは昭和40年から50年にかけての高度成長により、ものがジャンジャン売れた成功体験のことを指します。
汗水垂らして働くことが過度に叫ばれ、投資の重要性についてはあまり語られていませんでした。
今後、私たちは投資の重要性について、改めて学んでいかなければならないのです。短絡的に楽してお金を儲ける方法はないことを
強靭な構造とは、3つの要素に支えられています。「高い付加価値」、「高い参入障壁」、「長期潮流」です。この3つの要素を持っている会社は、構造的に極めて強靭であり、この3つの要素が弱まらない限り、その株式を保有し続けられると考えて良いでしょう。
強靭な構造を持っている会社に投資しろと。強い構造を持っている会社とは次の3つを満ち合わせている会社です。
「高い付加価値」とは世間に必要なもの・情報を生み出している会社なのかということです。それを見極めることが重要です。
「高い参入障壁」とは他社には真似できない、超えられない圧倒的に強いものがあることです。
「長期潮流」とは例えば日本の少子高齢化や人口減少問題です。そのような社会的潮流を、プラスに捉える流れをもっていることです。
海外でも通用するような参入障壁による強靭な構造に支えられた企業であれば、日本企業でも未来はあります。
市場全体を買うインデックスファンドへの投資は、日本株に関して言えば全く無意味です。
だいぶ具体的な話になってきました。日本の状況を考えながら、「個別企業はどんな経営方針をしているのと」はっきりとみき分けなければいけません。
海外で通用する企業でないと未来はないと。海外で通用する企業に投資せよということでしょう。今の状況では日本企業は相当ヤバいですよ。
日本は落ち目の国なのだから、日本全体したインデックスファンドには投資するなと、釘を刺しています。
結局はこんなことですか?
安易に日本企業には投資するな!!
日本企業をベースとしてインデスクファンドは買うな!
日本人としては寂しい限りです。
そろそろ日本人ではなく地球人として意識をもとなければいけないでしょうかね?
どう思われますか?
なお、インデックスファンドとは日経平均などの指標(インデックス)に連動して運用される投資信託のこと。指標と同じ動きをする投資信託です。
高い参入障壁を持っている会社を見つけて投資したら、あとはその参入障壁が失われていないかどうかをチェックしなければなりません。
高い参入障壁を持っている会社を、見つける事は容易ではありません。またそれをチェックする事は、輪をかけて難しいことです。
投資で成功するには、ビジネスに必要な知識を総合的に高めていくしかありません。
投資で成功するためには個別の分野だけの知識では太刀打ちできません。総合的な教養が備わっていなければなりません。
勉強しましょう。日本人は大学を卒業するとあまり勉強しません。
一つは会社に就職すると忙しくて勉強するひまがありません。
忙しい人徹底的に忙しいです。忙しくても別に良いんですけど忙しいことによって勉強しません。
勉強しょう。人からやれと言われない勉強。勉強という言葉がいやなら「知識の習得」「教養を身につける」ことが楽し良いと思ったら「投資」だけでなく、いろんな道がひらけるのではないでしょうか。総合的な教養を身に着けましょう。
書籍情報
基本情報
書 名 『ビジネスエリートになるための教養としての投資 』
著 者 奥野 一成(おくの かずしげ)
発行所 ダイヤモンド社
発行日 2020年5月27日
著者の紹介
農林中金バリューインベストメンツ株式会社常務取締役兼最高投資責任者(CIO)京都大学法学部卒
ロンドンビジネススクール・ファイナンス学修士MasterinFinance修了
1992年日本長期信用銀行入行
長銀証券、UBS証券を経て2003年に農林中央金庫入庫
2007年より「長期厳選投資ファンド」の運用を始める
2014年から現職
日本における長期厳選投資のパイオニアであり、バフェット流の投資を行う数少ないファンドマネージャー
機関投資家向け投資において実績を積んだその運用哲学と手法をもとに個人向けにも「おおぶね」ファンドシリーズを展開している
目次
はじめに
《1時限目》 投資家の思想が人生を成功に導く
《2時限目》 私の投資家人生
《3時限目》 日本人はなぜ投資が苦手なのか
《4時限目》 「投資」と「投機」は違う
《5時限目》 売らない株を買えばいい
《6時限目》 ファンドマネジャー流株式投資で成功するコツ
《補講》 資産形成で失敗しないために
おわりに 投資は知の総合格闘技である
感想
この本を読むまで「投資」と「投機」をごっちゃにしていました。「投資」会社の中身をみることであると思いました。
私がしている投資は「積立NISA」ぐらいです。個別株の購入は今後の勉強次第です。外国の投資信託から始めてみたいと思います。
まったく投資をしたことのない人は「NISA」や「iDeCo」から始めてみてはどうでしょうか。
そのためにこの本を一読をおすすめします。
最後に著者の奥野 一成 様、有意義な一冊ありがとうございます。
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