手書きは脳の健康にどのように影響するのでしょうか?
日常生活で手紙を書いたり、メモを取ったりすることが、脳の活性化にどの程度効果があるのか気になりますよね。特に最近では、紙ではなくiPadで手書きすることが推奨されていますが、その理由は何でしょうか?
この記事では手書きが脳トレに与える効果や、デジタル環境での手書きの利点について掘り下げていきます。手書きがどのように認知機能を向上させ、日常生活にどのように取り入れることができるかをご紹介します。
手書きの力で脳と生活を健康に保つ方法について、ぜひご一読ください。
脳トレで文字を書く
文字を手書きすることは、脳の広い領域を活性化し、認知機能の維持・向上に効果的な脳トレになります。
これにより、達成感や充実感を得やすいというメリットもあります。
高齢者の方だけでなく、幅広い世代の方におすすめの脳トレと言えるでしょう。
さらに、手指の細かい運動を必要とする手書きは、認知症予防にも良い影響を与えるとされています。
複数の脳機能を同時に刺激することができる
文字を書くことは、視覚、運動、言語、記憶など、脳の広い領域を同時に刺激します。
そのことにより情報が視覚と運動感覚を通じて脳に深く刻まれ、記憶の定着が促進されます。
一方、多くの脳トレは、特定の機能に特化しているものが多く、脳全体を活性化する効果は比較的低いと言えます。
日常生活に取り入れやすい
日記を書いたり、メモを取ったり、手紙や年賀状を書いたり、家計簿をつけたりと、文字を書くことは日常生活の中で簡単に取り入れることができます。
一方、他の脳トレの中には、専用の道具や教材が必要だったり、時間や場所を選んで行う必要があるものもあります。
達成感や充実感を得やすい
例えば「俳句」や「短歌」を作って、思いどおりの自己表現ができると、達成感や充実感を得ることができます。
このポジティブな感情は、脳に良い刺激を与え、モチベーションを維持するのに役立ちます。
「俳句」や「短歌」以外にも「ペン習字」「名文を書写」「読書ノート」などでも、日々の生活に楽しみをもたらしながら、達成感や充実感を得る手助けになります。
コミュニケーションツールとしての活用
メールやSNSで、家族や友人と文字でやり取りしたりすることで、コミュニケーションツールとして活用できます。
それにより社会的な繋がりを維持し、孤独感を解消する効果があります。
手指の運動
文字を書くことは、手指の細かい運動になります。
手指の運動は、脳の活性化だけでなく、認知症予防にも効果があることが分かっています。
紙ではなくiPadで手書きをすすめる理由
一言でいうとアナログの手書き感覚を保ちながら、デジタルのメリットを受けることができるからです。
具体的には次のようなことです。
デジタルのメリット
- 検索ができる
- 容易に編集ができる
- 一元的に保存できる
検索ができる
紙の手書きメモと異なり、iPadの検索は、以下の点で圧倒的な優位性を持っています。
これにより、手書きノートもテキストとして検索でき、手書きと打ち込みのメモが一体化します。
手書き文字認識
iPadのメモアプリを利用するとテキスト文字だけでなく、手書き文字も検索することができます。
これにより、手書きノートもテキストとして検索でき、手書きと打ち込みのメモが一体化します。
複数のノートを横断的に検索
複数のノートブックやドキュメントを一括で検索することができるため、関連情報を広範囲にわたって見つけることができます。
紙のノートでは、物理的に全てを見返す必要がありますが、デジタルでは一瞬で完了します。
容易に編集ができる
次のような機能により紙の手書きではできなかったことが、簡単にできるようになりました。
消しゴム機能
iPadでは、デジタルペンで簡単に消すことができます。慣れると紙で消しゴムを使うよりもスムーズにおこなうことができます。
取り消し機能
書いた文字や線をワンタップで取り消すことができます。ミスをすぐに取り消して再度書き直せるため、効率的です。
コピー&ペースト
手書きした内容を投げ縄ツールなどで選択してコピーし、他の場所にペーストできます。ノートの構成を変えたり、同じ内容を複数のページに挿入したりするのが簡単です。
また写真、イラスト、図などを簡単に貼り付けることができます。
手書きノートアプリや描画アプリで使用されるツールの1つです。このツールを使うことで、手書きの文字や図形などのオブジェクトを選択、移動、コピー、切り取り、削除、または編集することができます。
投げ縄ツールを採用しているアプリには、GoodNote・Notability・Noteshelf・Procreateなどがあります。
テキスト変換
手書き文字をテキストに変換できる機能です。
今のところ用途に応じてスクリブル・手書き漢字変換・事後一括変換の3種類の方式があります。
詳細は次の記事を参照下さい。
レイヤー機能
一部のアプリでは、レイヤーを使って書くことができます。これにより、特定の部分だけを簡単に修正したり、元に戻したりできます。
色や太さの変更
書いた後でもペンの色や太さを変更できる機能があります。これにより、ノートの見た目を後から自由にカスタマイズできます。
移動・整列機能
手書きの内容を投げ縄ツールなどで選択して、ページ内で移動したり整列したりできます。これにより、ノートのレイアウトを後から整え直すことが簡単にできます。
拡大・縮小
iPadでは、ピンチ操作やコンテクストメニューで簡単に拡大や縮小ができます。紙では書き直す作業でもiPadなら手軽におこなえます。
1本のペンで種類や色を変更できる
紙では数種類のペンを用意しないとペン種や色を変更することができませんが、iPadとApple Pencil1本あれば複数のペン種と色を使い分けることができます。
一元的に保存できる
ノートをiPadの内部やクラウド上に一元的に保存できます。
特にクラウド上に保存すると同期機能でパソコンやiPhoneなどの他のデバイスでも、閲覧や編集ができます。
ノートのボリュームが増えると、一元的に管理していると素早く検索ができます。
実際に書いてみる
準備するもの
以下の商品は一例です。個々に調べて下さい。
iPad Air
Apple Pencil
教材「永久美文字」レッスン
ペン字の練習本はこれ以外にも多数ありますし、インターネットには無料で使えるサイトもあります。
この本を一例に上げたのは、美文字を書くための基本原則が最初に書かれているためです。
有料書籍ですが著者の思いを感じたうえで、文字を練習していくのは大いに価値があると感じたからです。
実際に書いてみる
Wi-Fi環境が設定済みで、iPadは初期設定が終了していて使える状態であることを、前提とします。
事前設定
- Apple Pencilのフラット面を、iPadの右側面にある磁気コネクタに取り付け
- 「設定」 >「Bluetooth」で、Bluetoothがオンになっていることを確認
- 「設定」 >「Apple Pencil」を選択
- 「Apple Pencil」が充電されていることを確認
- 「Apple Pencil のみで描画」をオン
- 「スクリブル」をオン
Apple純正メモアプリで手書きしてみる
- メモアプリ を起動
- ペンマーク をタップ
これ以降、詳細については次を参照して下さい。
FAQ
まとめ
手書きは脳トレとして効果的です。文字を書くことで視覚、運動、言語、記憶など多くの脳機能が刺激され、認知機能の維持・向上に寄与します。
日常生活でも手紙やメモを書くことができ、達成感や充実感を得やすいです。さらに、コミュニケーションツールとしても活用でき、孤独感を解消する助けにもなります。また手指の運動は認知症予防にも有効です。
iPadで手書きすることは、デジタルならではの利便性で手書き感覚を保ちつつ、文字を編集や検索することが可能です。
また、自己表現や情報整理にも役立ちます。手書きは単なる作業ではなく、脳の活性化にも貢献し、日常生活や脳の健康に多大な効果をもたらします。