50代以上の方、以下のようなことがありませんか?
- バックをどこに置いたか忘れた。
- 電気・火・水道を閉め忘れた。
- 大型駐車場でクルマをどこに止めたかわからなくなった。
- 今日が何日かわからない。
- 人の名前が思い出せない。
- 約束を忘れてしまった。
- 前日の食事内容を覚えていない。
- 財布を紛失した。
- 薬の飲み忘れが増えた。
上記のような物忘れであれば老化が原因であることがほとんどです。
まず認知症になることはないと思いますが、放っておくと生活に支障をきたすこともあります。
いろいろな方法で予防していきましょう。
本題に入る前に一言
私は医者でも脳科学者でもありません。物忘れが増えてきた者が過去の経験といろいろ調べたことに基づいた記事として、一読していただければ幸いです。
なぜ物忘れが起きるのか
目や耳などから入ってきた情報は、脳の奥にある「海馬」という部位で一時的に記憶されます。が、なにもしなければ情報はなくなり、忘れてしまいます。
これを短期記憶とか一時記憶とかワーキング記憶とか言います。
しかし、覚えるために何回も書いたり、発音したたりした情報は、「大脳皮質」へ送られ、記憶の定着が図られます。このような記憶を長期記憶と言います。
このように短期記憶は反復によって長期記憶になります。
物忘れは老化や疲労が原因で、「海馬」の神経細胞の数の低下や機能が低下することによって発生します。
「海馬」は酸素や血液が不足で働きが鈍くなってきます。
海馬の機能低下は特に短期記憶に影響します。
例えば「先程まで掛けていたメガネをどこに置いたかわからなくなった」などは短期記憶の機能が低下していることが原因です。
物忘れといっしょに語られるものに認知症があります。
認知症は大脳全体の機能障害です。
忘れたと言う自覚があれば物忘れで、老化や疲労が原因です。
認知症の場合は体験そのものの記憶がなくなってしまいます。
物忘れは関連情報を覚えているので、忘れたと言う自覚があるが、認知症は関連情報も含めて忘れてしまっていることです。
記憶のプロセス
情報は目や耳などの感覚器から入力され、脳で保持され、口や手など感覚器で出力されます。
若いうちは意識しなくても情報の入力・保持・出力ができますが、年とともに入力できても保持・出力する。つまり思い出す機能が低下してきます。
物忘れ対策
日常生活での対策
一言でいえば健康的な生活を送ることです。物忘れの原因が老化や疲労の蓄積だからです。具体的には
- 規則正しい生活
- バランスのよい食事
- 質の高い7時間程度の睡眠の確保
- 定期的に適度の運動の継続
物の置き忘れ対策
「物をどこに置いたかわからなくなった」場合の対策です。
- 物があった時からなくなるまでの行動をイメージして記憶を探る。
- 置き場所を決めて、絶対に変えない。(仮置はしない)
- 思ったらすぐやる。
- 複数のことをいっしょにやらない。
- 手順を変えない。
「物があった時からなくなるまでの行動をイメージして記憶を探る」は物の置き忘れをしてしまった時の対策です。
「忘れた!忘れた!」とそこらあたりを焦って探しても、物はなかなか見つかりません。
一度冷静になって、どこへ行って何をしたかを頭のなかで行動している自分をイメージして記憶を探って下さい。
意外と思いつくことがあります。
「置き場所を決めて絶対に変えない(仮置はしない)」「思ったらすぐやる」「複数のことをいっしょにやらない」「手順を変えない」は物の置き忘れをしないための対策です。
一言でいえば物を置くときには余計なことをしないことです。
例えば「帰宅して服を先に脱いで、バックをいつも置く場所ではなく、タンスの横において下着を洗濯機に入れた。」といったケースです。バックを仮置きしたためにどこに置いたかわからなくなってしまします。
帰宅した時の手順を事前に決めておきます。
帰ってきたらすぐにバックはいつも決めているフックに掛ける。
それから服を脱ぎ、下着を洗濯機にいれる。
肝心なことは疲れたからバックいつでもあそこに掛けているからお茶を飲んでからと余計なことはしないで、思ったらすぐ、手順を変えずにやってしまうことです。
カレンダー・リマインダーアプリを使う
約束などを覚えておくために紙に書いておくなどは誰でもやっておくことですが、スマホのアプリを使うのが便利です。
人気のあるアプリをいくつかピックアップしておきます。
これは私が3年ほど使っているカレンダーアプリです。有料ですがGoogleカレンダーなど有名なカレンダーアプリからデータを読み込むことができます。
実際はGoogleカレンダーにデータが入っており、Refillsで表示するような使い方をしています。
紛失防止タグを使う
財布などの貴重品につなげて、紛失したときにスマホで紛失場所を教えてくれます。
Apple純正のキーファインダーです。iPhone、iPadで使用できます。
カギや財布など付けておくことで、iPhoneなどで探すことができます。
元気な高齢者を参考にする
スポーツでがんばっている高齢者の話を聞くと、元気がもらえて自分でファイトが出てきて「がんばろう!」という気になります。
ここに紹介する皆さんは日々スポーツに励み、バランスの良い食事、質の良い睡眠に心がけられています。
これはまさしく脳によく、物忘れ防止のためのよい見本です。