マイナンバーカードが、いよいよスマートフォンに進化します。
デジタル庁と米Apple社が、マイナンバーカードの機能をiPhoneに搭載すると発表したのです。
これにより、物理的カードを持ち歩かずにスマホだけで本人確認ができるようになります。
例えば、確定申告の際に必要な電子署名は、iPhoneに保存された電子証明書を使えば簡単に済みます。住民票の取得も、コンビニに出向いてiPhoneを提示するだけで可能に。さらに、マイナンバーや住所、生年月日などの個人情報もiPhoneに載せられます。
つまり、今までスマホを活用できていた範囲がグンと広がるのです。よりスマートで効率的な手続きが実現します。
本記事の情報源は、5月31日デジタル庁河野大臣の記者会見とApple公式ページ「ニュースルーム」の記事です。
大臣発言要旨の解説
電子証明書を搭載
電子証明書とは、アナログの印鑑証明書に相等するもので、デジタルで本人であることを証明するものです。
マイナンバーカードの電子証明書は、次の2種類があります。
- 署名用電子証明書(暗証番号が英数字6~16文字のもの)
e-Taxで確定申告書を提出するなど、インターネットで文書の作成・送信のために利用します。
- 利用者証明用'電子証明書(暗証番号が数字4桁のもの)
マイナポータルへのログイン、コンビニでの住民票の写し等の交付など、ウェブサイトにログインするために利用します。
電子証明書をiPhonに搭載することで、マイナンバーカードがなくても、確定申告書の提出や、住民票をコンビニで交付することができます。券面記載
券面記載事項搭載
券面記載事項とは、マイナンバーカードに記載されているマイナンバー、住所、氏名、生年月日、性別、顔写真、有効期限のこと
券面記載事項をiPhoneに搭載することで、iPhoneが身分証明書になります。
Apple Newsroom
Apple、日本でのAppleウォレットの身分証明書機能の展開を発表、米国外で初
- Appleウォレット
iPhone・iPad・Apple Watchに対応した電子ウォレットです。クレジットカードや電子マネー、ポイントカード、搭乗券、チケット、車のキーなど、さまざまなものを1か所に安全かつ便利に管理することができます。
その中にマイナンバーカードが含まれます。ただし搭載されるのは今のところiphoneだけで、iPad・Apple Watchには搭載されない模様です。
FAQ
まとめ
2024年5月31日、デジタル庁の河野大臣が、マイナンバーカード機能がiPhoneに搭載されることを発表しました。
この機能により、iPhoneは電子証明書や券面記載事項を取り込むことで、身分証明書として使用できます。
電子証明書には署名用と利用者証明用の2種類があり、確定申告や住民票のコンビニ交付などに利用可能です。
Appleウォレットにマイナンバーカードが追加されますが、対応デバイスは現時点でiPhoneのみです。この新機能により、日常の行政手続きがさらに便利になります。
デジタル社会を先導するデジタル庁の取り組みが、iPhoneユーザーに新たな利便性を提供します。