今シーズン(2021年)1月上旬、北陸地方を中心に近年稀にみる大雪に見舞われました。ここ2年間、暖冬で困っているのはスキー場ぐらいのものです。
それで久々に家庭用除雪機械の登場です。2年間全く使用していません。事前の整備は業者の方にお願いして問題はありません。
気になるのが燃料のガソリンが2年間未使用のままです。
ガソリンがもったいないので使いたいのですが、問題ないのでしょうか?
どのような容器に保管していても、年を越しての保管はお勧めできませんね。
除雪機械の故障の原因になります。
ガソリンを廃棄したほうがいいですよ。
理由はガソリンが劣化するからです。
ガソリンを次年に持ち越すことは故障の原因になります。
失敗事例
10年以上前の話になりますが、勤め先の駐車場用の小型除雪機を使用していたときのことです。
順調に除雪が進んでいきガソリンが少なくなったので、ガソリンを買いに行こうしました。そのとき同僚が「予備はタンクにあるから、それを使ってくれ」と言うものですから、それを給油したところ全くエンジンがかからなくなりました。
原因が全くわからず業者に点検を依頼しました。ガソリンを確認したところ変色していたとのことでした。
ガソリンが劣化していたのです。
ガソリンをすべて抜いてもらい、大事には至らなかったのは不幸中の幸いでした。
この経験から除雪機のガソリンはシーズン中にすべて使い切ることにしています。
ガソリンが劣化したか確認する
ガソリンに含まれている成分が空気に触れると酸化します。酸化により以下のような状況が確認できると、ガソリンが劣化しています。
- 揮発性がなくなる。
- ドロドロになる。
- オレンジもしくはピンク色から褐色に変化する。
- 鼻をつくような刺激臭が発生する。
劣化したガソリンを使用すると、どうなるのか?
- 金属部分が錆びて徐々に腐食していく
- 配管部分が目詰まりして、作業中にエンジンが切れたり、かからなくなくなったりするエンジントラブルが発生する
- エンジンが破損し、ガソリン漏れが発生する
除雪車にいいことは全くありません。
使用してしまったら、業者に点検をしてもらいましょう。
ガソリンを除雪車から除く方法
誤って劣化ガソリンを入れてしまった場合の対処方法です。
2つの方法があります。
- その1
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燃料キャップから灯油ポンプで抜きます。
少しガソリンが残っているのでエンジンをかけ、エンジンが切れるまで放置する。 - その2
-
ガソリン抜きドレーンのつまみがありますので、それを緩めて抜きます。
エンジンをかけない2の方がベターです。
ガソリンの処分方法
ガソリンは危険物です。処分は「危険物取扱者」である専門家に依頼しましょう。
ガソリンを河川などに放流することは法律で禁止されていますので、絶対に止めて下さい。
ガソリンの廃棄は、ガソリンスタンドか産業廃棄物業者に処分を依頼しましょう。
まとめ
年を越しているガソリンは使用を控えましょう。
劣化している恐れがあるからです。
劣化したガソリンは機械の腐食や配管部の目詰まりなどのトラブルの原因になります。
劣化ガソリンはガソリンスタンドか産業廃棄物業者に処分を依頼しましょう。