2020年10月20日からマイナンバーカードが健康保険証として利用できるようになりました。
登録している病院などがまだまだ少ないので、実際の利用はもう少し先になるでしょうが、スマホで利用できるように設定したいと思います。
各サービスの混ぜ合わせ感は否めず、登録が非常に分かりにくいです。なんとか使えるかといったところです。
これだけ大きいシステムですから、いっぺんにはいいものはできません。
今後のバージョンアップに期待します。
動作環境
- iPhone12mini iOS ver15.0.2
- Windows10
- ブラウザ Chrome ver95
マイナポータルでは対応していなかったので Safari 604.1 に変更 - アプリ マイナポータル ver24.1.0
事前に動作環境を確認しておいた方が、エラーが発生せずスムーズに進められます。
マイナポータルの設定
iPhoneでの設定です。
簡単にいうと以下の3項目をおこなうだけですが、初めてやると結構戸惑います。
やることは次の3つなのですが……….
- アプリのダウンロード
- ログインして利用者登録
- 補助情報の登録
これでは雑すぎるので細かく箇所書きにします。
- アプリ「マイナポータル」ダウンロード
- アプリ「マイナポータル」 をタップして起動
- 「ログイン」をタップ
- 「ログイン」をタップ
「利用者登録」ボタンもありますが、「ログイン」からも利用者登録ができますので「利用者登録」ボタンを押す必要はありません。 - マイナンバーカードのパスワード(数字4桁)を入力して「次へ」をタップ
パスワードが分からない場合は市区町村役場でパスワードの初期化をして下さい。 - マイナンバーカードの上に iPhone を乗せて、「読み取り開始」をタップ
浮かせるのではなくカードの上にiPhoneを乗せます。 - 「ログインに成功しました」と表示される。
- 「利用者登録へ進む」をタップ
- 「利用者登録」で必要事項を入力
- 「利用規約に同意して確認に進む」をタップ
- 「利用者登録する」をタップ
- 「利用者登録を受け付けました」と表示
- 「申請入力補助情報を登録」
どうしても必要な項目ではありませんが、先々いろいろな電子申請をする時に、住所・氏名などを入力しなくても自動入力できる機能です。
入力しておいた方が後々便利に使えます。 - 「マイナンバーカードを読み取って入力」をタップ
- 「追加入力項目」を入力
- マイナンバーカードのパスワード(数字4桁)を入力して、「次へ」をタップ
- マイナンバーカードの上に iPhone を乗せて、「読み取り開始」をタップ
- 「申請入力補助情報の登録」が表示
- 「氏名」「性別」「生年月日」「住所」を確認
修正が必要な場合は市区町村役場で手続き - 追加入力項目「氏名カナ」「氏名カナ」「郵便番号」「連絡用電話番号」「連絡用メールアドレス」「現在のお住いの住所(居所)」
- 「確認する」をタップ
- 確認画面で正しければ「登録する」をタップ
- 「申請入力補助情報を登録しました。」と表示
- 「トップページ」をタップ
私の場合7番で 「ログインに成功しました」と表示されず、 「システムでエラーが発生したため……」と表示がでました。
ブラウザでChromeを使っていたためのエラーです。
こちらで動作環境が確認できます。
今どきChromeで動作しないとは思いませんでした。口説いていてもしょうがないので、次によりSafariに変更しました。
- 「Chrome」が起動している場合は終了する。
- iPhoneの「設定」をタップ
- 「Chrome」をタップ
- 「「デフォルトのブラウザApp」を「Safari」に変更
「マイナポータルの設定」の3からやり直したらエラーが発生しませんでした。
またエラーメッセージ「ご利用の端末は動作環境を満たしていません。」が表示された場合も「Safari」に変更して下さい。
iPhoneでログイン
デフォルトのブラウザを「Safari」にしておいて下さい。
分からない場合はこちら
また右上に「ログイン中」と表示されていればログインは不要です。
右上に「ログイン」と表示されていなければ、次のとおりログインをして下さい。
- アプリ「マイナポータル」 をタップして起動
- 右上の「ログイン」をタップ
- 「ログイン」をタップ
- マイナンバーカードのパスワード(数字4桁)を入力して「次へ」をタップ
- マイナンバーカードの上に iPhone を乗せて、「読み取り開始」をタップ
- 右上に「ログイン中」と表示されれば成功
Windowsでログイン
今後所得税の確定申告などではスマホよりパソコンのほうが便利なケースがありますので、Windowsのログインもできるようにしておきます。
ブラウザでの操作なのでMacでも全く一緒です。
ブラウザには制限がありますので、 動作環境 を事前に確認しておいて下さい。
- Windowsでブラウザを起動
- マイナポータルのページを開く。
- 「ログイン」をクリック
- 「QRコードでログイン」をタップ
- QRコードが表示
そのままにしておく。 - iPhoneのアプリ「マイナポータル」を起動
- 右下の「読み取る」をタップ
- 「QRコード読取」をタップ
- iPhoneの「QRコード読取」画面をWindowsのQRコードにかざす。
- マイナンバーカードの利用者証明書用電子証明書のパスワードを入力(数字4桁)
- マイナンバーカードにiPhoneをかざす。
- 「読み取り開始」をタップ
- iPhoneで「パソコン等でブラウザを確認して下さい……」で「閉じる」をタップ
- Windowsの画面で「ログイン中」になっていれば成功です。
健康保険証として利用
「マイナポータルに健康保険証情報は紐づけ」と「健康保険証利用の申込状況を確認」をおこなって下さい。
マイナポータルに健康保険証情報は紐づけ
iPhoneでの操作で説明します。
- ログイン
右上に「ログイン中」と表示されていれば省略して下さい。 - 「マイナンバーカードが健康保健証として利用できます」の「申し込む」をタップ
- 「保険証利用登録」の画面が表示
- 利用者登録が済んでいる場合は「マイナポータルの利用者登録を行う」のチェックを外す。
- 「マイナポータル利用規約」を確認する。
- 「同意して次へ進む」をタップ
- 「申し込む」をタップ
- マイナンバーカードのパスワード(数字4桁)を入力して「次へ」をタップ
- マイナンバーカードの上に iPhone を乗せて、「読み取り開始」をタップ
- 「申し込み状況の確認」の画面で「確認する」をタップ
これでマイナポータルに健康保険証情報は紐づけができました。 - 「終了」をタップ
「健康保険証利用の申込状況を確認」
iPhoneでの操作で説明します。
- 「注目の情報」の「健康保険証利用の申込状況を確認」をタップ
- 「申込状況確認」画面で「認証する」をタップ
- マイナンバーカードのパスワード(数字4桁)を入力して「次へ」をタップ
- マイナンバーカードの上に iPhone を乗せて、「読み取り開始」をタップ
- 「申込状況の確認」の画面で「申込状況 正常に受付けました。」と「健康保険証としての登録状況 登録完了」にチェックが入っていれば完了
- 「終了」をタップ
病院などでの受付方法
マイナンバーカードの健康保険証利用に対応する医療機関などは厚生労働省のこちらのページからでわかります。
- 病院や薬局に設置してあるカードリーダーにマイナンバーカードを所定の位置に置く。
- 「暗証番号」をタップして、マイナンバーカードのパスワード(数字4桁)を入力
顔認証カードリーダーの場合はパスワードか顔認証どちらかで認証できます。 - 「薬剤情報の閲覧」「特定検診情報の閲覧」の同意確認をすると受付終了
e-Taxと連携
「e-Tax」は、インターネットで所得税などの国税の申告ができるシステムです。
iPhoneでの操作で説明します。
- ログイン
右上に「ログイン中」と表示されていれば省略して下さい。 - 「サービス一覧」の「もっとつながる」をタップ
または右上の「メニュー」の「サービス一覧」の「もっとつながる」をタップ - 「つながっていないウェブサイト」の「国税電子申告・納税システム(e-Tax)」の「つなぐ」をタップ
- 「同意」をタップ
- 「マイナンバーカードから読取」をタップ
- マイナンバーカードのパスワード(数字4桁)を入力して「次へ」をタップ
- ここでのパスワードは「券面事項入力補助用パスワード」です。
- マイナンバーカードの上に iPhone を乗せて、「読み取り開始」をタップ
- 表示された内容を確認して「送信」をタップ
- 「このページを”マイナポータル”で開きますか?」で「開く」をタップ
- マイナンバーカードのパスワード(数字4桁)を入力して「次へ」をタップ
- マイナンバーカードの上に iPhone を乗せて、「読み取り開始」をタップ
- ボックス「Safariに戻ってください」が表示されるので画面左上の「◀Safari」をタップ
画面左上ですよ! - 「マイナポータルAPを起動します。……」で右下の紙が2重になっているアイコンをタップ
- 今の画面の右上の「×」をタップして消す。
- タイトルが緑色の「国税庁 国税電子申請・納税システム」をタップ
- 「利用者認識番号・暗証番号をお持ちの方はこちら」をタップ
- 「利用者認識番号」「暗証番号」を入力して、同意をタップ
「利用者認識番号」は前年の確定申告表に記載があります。
「暗証番号」は税務事務所で登録した番号です。 - 「つながり完了」と表示される。
ねんきんネットと連携
「ねんきんネット」は、インターネットで自分の年金情報を確認できるシステムです。
iPhoneでの操作で説明します。
- ログイン
右上に「ログイン中」と表示されていれば省略して下さい。 - 「サービス一覧」の「もっとつながる」をタップ
または右上の「メニュー」の「サービス一覧」の「もっとつながる」をタップ - 「つながっていないウェブサイト」の「ねんきんネット(日本年金機構)」の「つなぐ」をタップ
- 「同意する」にチェックして「次へ」をタップ
- 「つながっているウェブサイト」に「ねんきんネット(日本年金機構)」が登録されていることを確認
4つのパスワード
マイナンバーカードには4つのパスワードがあります。
- 「利用者証明用パスワード」
数字とアルファベットが混在した6~16文字 - 「署名用パスワード」
4桁の数字 - 「券面事項入力補助用パスワード」
4桁の数字 - 「個人番号カード用(住民基本台帳用)パスワード」
4桁の数字
一般にマイナンバーカードのパスワードといっているものは、「署名用パスワード」 のことです。
なぜわかりにくいのか?
一言で言えばユーザインターフェースが悪いです。
ログインするのに認証、利用者登録するのに認証、 健康保険証情報サービスを登録するのにも認証、認証、認証、また認証
認証はログインする時だけにならないのでしょうか?
ログインは事前に済ませるようにする
事前にログインしなくても保険証などのサービスの登録をすることができます。
ログインしないわけではなく、登録のボタンをタップしてもログインしてから登録できるようになっている。
つまりログインとサービスがセットになっています。
これはこれで便利なように見えるが、非常にわかりにくくしています。
最初にログインしなければいけないのか、しなくてもいいのか、画面から判断がつきにくくなっています。
この際、先にログインしないと登録できないようにしたほうがわかりやすいと思うのですが。
サービスごとにマイナンバーカードの認証が必要か?
ログインする時にマイナンバーカードの認証が必要なのはわかります。
各サービスの登録をする時にもマイナンバーカードの認証がなぜ必要なのか?
たぶん、これもログインとサービスがセットになっていることが原因です。
各サービスを合わせただけのような気がします。
なぜアプリとブラウザの両使いなのか?
アプリとブラウザの両方を使うシステムは見たことがありません。
アプリで開いているのかブラウザで開いているのかわからなくなります。
スマホはアプリ、PCはブラウザとはならないのでしょうか?
これも各サービスを無理に合わせたことが原因?
最後に
「マイナポータル」が2021年11月現在に本格始動しました。
健康保険・税金・年金が利用できます。今後、運転免許・ネット投票を利用してペーパーレス、カードレスを推進してもらいたいです。