Google DriveとTime MachineでMacを安心バックアップ

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突然のPCトラブル、ファイルの紛失。こんな経験ありませんか?
大切なデータを保護するためには、バックアップが必要不可欠です。

しかし、どうやってバックアップを取ればいいのか、復元はどうするのか、そして万が一のエラーはどう対処すればいいのか。
これらの疑問を抱いている方も多いはず。

この記事では、データバックアップの重要性からGoogle DriveとTime Machineの活用法、データの復元方法、そしてエラーが発生したときの対処法までを分かりやすく解説します。

これを読めば、あなたもデータバックアップのプロになれますよ。一緒に、大切なデータを守りましょう!

目次

バックアップの目的

パソコンをバックアップする目的は色々あります。ここでは、よくある目的をいくつか示します。

  • ユーザーの誤操作
    ユーザーの不注意によるデータ消失や破壊を防止します。
  • ハードの故障対策
    パソコンや記憶ドライブの故障から、データの損失や破損から保護します。
  • セキュリティ対策
    ウイルスに感染した場合など、システムを元の状態に戻すために利用します。
  • 災害対策
    地震や洪水などの自然災害や火災などの災害から、データの損失や破損から保護します。

バックアップの目的は人為的であろうと不可抗力であろうと、システムやデータの損失や破損から保護することです。

Google Driveでのバックアップ

Google Drive選択の理由

私がGoogle Driveを使っているのは、無料で使える容量が15GBと他の類似サービスより大きいからです。

加えて認知度の高さと、データファイルのサイズが10GB程度であることからGoogle Driveを利用するのが最適だと判断しました。

サービス名無料の容量
Google Drive15GB
OneDrive5GB
Dropbox2GB
Box10GB
Amazon Drive5GB
iCloud5GB

Google Driveの同期機能

Googleドライブの同期機能を利用することで、複数のデバイス(パソコン、スマートフォン、タブレットなど)間でデータを簡単に同期できます。

データのアップデートやファイルの追加・削除をおこなった際に、自動的に同期されるため、常に最新の状態でデータにアクセスできます。これにより、作業の効率化や情報の共有がスムーズにおこなえます。

また、データをオンライン上に保存することで、バックアップやファイルの保護に優れた手段としても活用できます。
デバイスが故障した場合でも、重要なデータはクラウド上から復元できるので、安心して利用できます。

Google Driveの課題

Googleドライブの同期機能は、データの同期やアップロードにインターネット接続が必要です。
ネットワークにアクセスできない状況では同期が遅延したり、作業が制限される可能性があります。
特に移動中やオフライン環境での利用時には、注意が必要です。

また、Googleドライブはクラウドサービスであるため、データはサーバー上に保存されます。
そのため、個人情報や機密性の高いデータを扱う場合には、プライバシーやセキュリティに対する懸念が生じることがあります。
十分なセキュリティ対策を講じる必要があります。

さらに、サービスの一方的な料金改定や終了の可能性もあります。

Googleドライブはバックアップ専用のサービスではありません。
最新のデータのバックアップには威力を発揮しますが、過去のある時点に遡って復元する等、バックアップの柔軟な対応には限界があります。

さらに、パソコンのシステムを丸ごとバックアップする機能はありません。
バックアップできたとしても15GBでは小さすぎます。

Time Machine でバックアップ

Time MachineはMac純正のアプリです。シームレスなOSとの互換性から、Macユーザーにとっては利用しやすいです。

Time Machineは外付けデバイスなどにバックアップを保存し、Macのシステム全体を含むファイルや設定をバックアップすることができます。

Google Driveでは提供できないシステム全体バックアップと、さかのぼりバックアップができるため、Time Machineを利用することを決めました。

Time Machine でバックアップする手順は次のとおりになります。

  • 外付けデバイスの導入
  • 形式を変更してフォーマット
  • Time Machineの設定とバックアップ

外付けデバイスの導入

次の条件をクリアーするデバイスを選択します。

【選定条件】

  • 容量:1GB
    現在、システムファイルも含まて約90MBを使用、過去1週間分のバックアップを取れていればOKのため
    1GB=90MB✕7日間分+余裕分370MB
  • 価格:1万円程度
    Amazonプライムデーで割安で買えました。
  • 速度:500MB/s以上
    速いに越したことはありませんが、バックアップ用なのであまりこだわりません。

検討した結果、Nextorage社のポータブルSSD NX-P2SEという商品を選択しました。
Nextorage社は日本の企業で、ソニーのメモリーストレージ部門で働いていた技術者が設立した会社であること、他メーカーの製品より割安であったことが選択した理由になります。

【仕様】
メーカー名‎Nextorage
型番NX-P2SE1TB/ENET SYM
インターフェースSSD
容量1TB
最大読み出し速度1050MB
最大書き込み速度1000MB/s
USB規格USB 3.2 Gen 2
保証期間3年

形式を変更してフォーマット

市販されている外付けデバイスはWindows、Mac両方で利用できるようにFAT32かexFATでフォーマットされています。

FAT32、exFATでもTime Machine でバックアップはできますが、Macに最適なAPFSにフォーマット形式に変更してからバックアップをします。

ただしAPFSはWindowsでは使えません。
Windowsでも使いたい場合はexFATなどMacとWindows両方で使えるフォーマット形式にして下さい。

【APFSに変更してフォーマットする方法】

  • バックアップを取るデバイスをUSBポートなどにセット
  • MacのドックにあるLaunchPadをクリック
  • ディスクユーティリティをクリック
  • メニューバーにある表示をクリック
  • すべてのデバイスを表示をチェック
  • サイドメニューの「外部」らんで、USBポートなどにセットしたデバイスが2階層で表示
  • 最上位階層をクリック
  • メニューバーの消去をクリック
  • 「名称:」を変更
  • 「方式:」を「GUIDパテーションマップ」に変更
  • 「フォーマット:」を「APFS」に変更
  • 消去をクリック
  • 操作が完了しました」と表示されたら、完了をクリック
一言メモ
【フォーマットの種類】
フォーマット名最大ボリューサイズ特  長WinMacLinux
FAT1232MB旧式のシステムでよく使われていた
FAT162GB旧式のシステムに対応
FAT322TB汎用性が高い
NTFS256TBWindows系のOSで主に使用Read◯
Write△
Read◯
Write△
exFAT64ZB大容量ファイルの保存可能◯*
HFS+8EBmacOSのデフォルト
APFS9ZBmacOS High Sierra以降のデフォルト
  • ○: 完全にサポートされている(読み書きが可能)
  • △: 制限があるまたはサードパーティのソフトウェアが必要
  • ○*: Linuxのカーネルバージョンにより、exFATのサポートが異なる場合がある。

【方式】

  • GUID パーティションマップ
    GPTは現代のパーティションスキームのスタンダードで、Intel Macコンピュータ、macOS 10.4以降がインストールされたMac、Windows(EFIモードでの起動をサポートするシステム)に使用します。
    Mac(IntelまたはApple Silicon)を使っている場合、GUID パーティションマップ (GPT) を選択することが一般的に推奨されます。これにより、最新の機能と最大の互換性が得られます。
  • マスターブートレコード
    主にDOSとWindows環境で使用されていました。MBRは最大4つのプライマリパーティションしかサポートせず、最大2TBのディスク容量に制限があります。
    特定の古いシステムとの互換性が必要な場合にのみ使用します。
  • Appleパーテイションマップ
    古いPowerPCベースのMacコンピュータで使用します。

Time Machineの設定とバックアップ

  • メニューバーの をクリック
  • システム設定をクリック
  • サイドバーのシステム設定をクリック
  • 一般をクリック
  • Time Machineをクリック
  • バックアップディスクを追加…をクリック
  • パスワードを使用…をクリック
  • Macのパスワードを入力
  • バックアップするメディアを選択して、ディスクを設定をクリック
  • バックアップデータを保存するメディアを選択して、ディスクを設定…をクリック
  • 「バックアップを暗号化」の有無を決定
    暗号化する場合はパスワードを入力
  • 「ディスク使用率の制限」で「カスタム」を選択するとバックアップ領域を制限できます。
  • 設定をクリック
  • オプションをクリック
  • 「バックアップ頻度」を決定
    「手動」「自動で1時間ごと」「自動で1日ごと」「自動で1週間ごと」で選択
  • 完了をクリック
一言メモ

Time Machineのバックアップ用のデバイスにはファイルの書き込みはできません。
ファイルをコピーしたり、作成したりすることはできません。

書き込みできるようにするには再フォーマットしかありません。
再フォーマットするとバックアップファイルはすべて削除されますので注意して下さい。

復元

データの復元は予期せぬ事態への対策としておこないます。
その方法をあらかじめ理解しておくことは重要です。

システム全体を復元すると時間がかかるため、通常は非現実的です。
次に述べる「特定のフォルダーやファイルの復元」を通じて、少数のファイルやフォルダーの復元方法を学んでおけば、もしファイルを紛失した場合でも、冷静に対処することができます。

特定のフォルダーやファイルを復元

間違ってファイルを削除してしまった場合、ファイル名がわかっているなら、次の方法が役立ちます。

  • Macのディスクトップ画面右上のステータスメニューにある時計マークのアイコンをクリック
  • Time Machineでバックアップをブラウズをクリック
  • 右側にある矢印で復元元の日付を探す。
  • Finderをたどるか検索バーで復元したいファイルやフォルダを見つける。
  • 復元するフォルダーやファイルを選択
  • 復元をクリック

※ ドックにあるLaunchPadからでもTime Machineを起動することができます。

※ 複数のフォルダーやファイルを復元したい場合は、Commanndキーを押しながらフォルダーやファイルを選択します。

すべてのフォルダーやファイルを復元

データファイルやアプリケーションファイルなど、システムファイル以外のファイルすべてを復元する方法です。

  • Mac の電源を切る。
  • Apple シリコン搭載Macの場合、電源ボタンを長押しする。
    Intel 搭載のMacの場合、Macの場合、普通に電源ボタンを押して指を離し、「command (⌘)」キーと「R」キーの両方を長押しし、Apple ロゴが表示されたら、指を離します。
  • オプションと表示されたら、電源ボタンを離す。
  • オプションをクリック
  • 続けるをクリック
  • Macのパスワードが分かっているユーザーを選択
  • 次へをクリック
  • パスワードを入力して、続けるをクリック
  • 「Time Machineから復元」を選択
  • 続けるをクリック
  • 続けるをクリック
  • 復元する外付けデバイスを選択
  • ロックを解除をクリック
  • パスワードを入力して、ロック解除をクリック

まるごとバックアップ、OSの復元、機種交換時のファイル移行などはMacの機種やOSのバージョンによって微妙にやり方が異なっています。
Appleは機種別、OS別にユーザガイドを示していますので詳細はそちらで確認下さい。

Time Machineでエラーが発生した場合

以下のような状況で、Time Machineにてエラーが頻繁に発生します。

  • ネットワークが正常に接続されていない。
    接続状況を確認して下さい。
  • 外付けデバイスが正常に接続されていない。
    接続状況を確認して下さい。
  • Time Machineの設定が不適切である。
    設定内容を再確認しましょう。
  • 設定ファイルに問題を抱えている。
    設定ファイルを初期化することで、エラーを解消できることがあります。

【設定ファイルを初期化手順】

  • Finderを起動
  • 「Macintosh H」に移動
  • 「ライブラリ」に移動
  • 「Preferences」に移動
  • 「com.apple.TimeMachine.plist」を削除
    設定し直すと自動で新しくファイルが生成されます。
  • Macのディスクトップ画面右上のステータスメニューにある時計マークのアイコンをクリック
  • Time Machine設定を開く…をクリック
  • バックアップファイルを入れるデバイスを選択
  • をクリック
  • バックアップ先を解除をクリック
  • バックアップディスクを追加…をクリック
  • ディスクを設定をクリック

以上の手順で、「com.apple.TimeMachine.plist」の設定ファイルがエラーの原因であった場合、問題が解決します。

まとめ

バックアップの目的は人為的であろうと不可抗力であろうと、システムやデータの損失や破損から保護することです。

Google Driveは、データのバックアップと復元のための便利なツールです。無制限のストレージとファイルの簡単な共有機能を提供し、あらゆるデバイスからアクセスできます。

MacユーザーはTime Machineを使うことで、自動的に完全なシステムバックアップを取ることができます。これにより、重要なファイルの失敗やシステムの不具合が発生した場合でも安心して対応できます。

データを復元するための知識は必須です。万が一の場合に冷静に対処できるように、特定のファイルやフォルダの復元方法を学び、経験しておくことが重要です。

Time Machineでエラーが発生した場合、原因は通常、ネットワークや外部デバイスの接続不良、設定や設定ファイルの問題です。これらをチェックし、必要に応じて設定を初期化することで問題を解決できます。

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