75歳以上の運転免許証更新予定の方、「認知機能検査」の万全対策をして下さい。

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75歳以上で運転免許証の更新期間前に、「認知機能検査」を受けることになっています。
「認知機能検査」は安全運転のために必要な記憶力や判断力があるか確認するために実施するものです。

むずかしい検査ではありませんので、認知症でない限り確実に合格します。
ただ受験時の緊張により物忘れなどが生じて、思わしくない結果にならないとも限りません。

事前対策をしておけば問題なく合格します。
次のとおり事前対策をしていきます。

「時間の見当識」は確実に15点は取得する。「手がかり再生」は自由回答で4問以上正答する。

目次

検査の予約

  • 更新期間満了日の約190日前に「検査と講習のお知らせ」はがきを郵送される。
  • Webか電話で検査を予約する。

警視庁(東京都)の場合はWEB予約サイトか電話0570-08-5285(平日9:30〜17:00受付)で予約できます。

検査会場に持参するもの

警視庁(東京都)の場合は以下のとおりです。

  • 「検査と講習のお知らせ」はがき
  • 検査手数料 1,050円
  • 黒色ボールペン
  • 運転免許証
  • 眼鏡、補聴器等(必要な方のみ)

検査の進行

事前指示
表紙の記載
「手がかり再生」の画像表示
「介入課題」の実施
「手がかり再生」の自由回答実施
「手がかり再生」の手がかり回答実施
「時間の見当識」の実施
検査結果の通知
  • 「事前指示」では以下の事項について指示があります。
    スマホなどは電源を切るかマナーモードにしてカバンにしまう。
    腕時計は外してカバンにしまう。
    用紙は指示があるまでめくらない。
  • 「表紙の記載」では「氏名」と「生年月日」(和暦)を記載します。
  • 「手がかり再生」の画像表示では以下のとおり実施されます。
    一度に4つの絵を約1分間見ることができます。
    4回繰り返し16種類の絵を見ます。
    ここで絵を記憶します。当然メモは一切できません。
  • 「介入課題」の実施では回答用紙に10×10のランダムで数字が示されています。
    検査員が示す2種類の数字に斜線を引きます。
    解答時間は30秒です。
    「介入課題」は採点対象外です。
  • 「手がかり再生」の自由回答及び手がかり回答実施では記憶した画像の名称を記載します。
    漢字、ひらがな、カタカナどれで記載しても構いません。
    間違いは二重線で訂正します。消しゴムは使えません。
    解答時間はそれぞれ3分です。
  • 「時間の見当識」の実施の解答時間は2分です。
  • 「検査結果の通知」は検査会場によって、後日通知する場合があります。
    「認知症のおそれがある」と通知された場合は医師の診察を受ける必要がある。
    再検査を受けることも可能です。

2つの検査項目

  • 「手がかり再生」
  • 「時間の見当識」

「手がかり再生」と「時間の見当識」の2種類の問題があります。
問題には「介入課題」もありますが、採点対象ではありません。

「手がかり再生」は短期記憶力のテストです。9割以上「手がかり再生」出来で合否が決まります。「時間の見当識」は以下の問題が出題されます。

質 問回 答
今年は何年ですか?〇〇〇〇年
今月は何月ですか?○月
今日は何日ですか?〇〇日
今日は何曜日ですか?○曜日
今は何時何分ですか?○時○○分

※「何年」の質問は西暦、和暦どちらで回答しても構いません。

「手がかり再生」

画像は下記の4つのパターンのうちから1つが出題されます。
どのパターンが出題されるかは問題用紙を見るまでわかりません。

回答は順番に記載する必要はなく、記憶してるものから順に記載しても問題はありません。

今のところ検査によってパターン内容が変わることはありませんので、このパターンを事前にしていることは、相当有利にはたらきます。

パターンの内容は以下のとおりです。

No分類パターンAパターンBパターンCパターンD
1武器大砲戦車機関銃
2楽器オルガン太鼓アコーディオン
3体の一部親指
4電気製品ラジオステレオ電子レンジテレビ
5昆虫てんとう虫トンボセミカブトムシ
6動物ライオンうさぎ
7野菜たけのこトマトトウモロコシかぼちゃ
8台所用品フライパンやかんなべ包丁
9文房具物差し万年筆はさみ
10乗り物オートバイ飛行機トラックヘリコプター
11果物ブドウレモンメロンパイナップル
12衣類スカートコートドレスズボン
13ニワトリペンギンクジャクスズメ
14バラユリチューリップひまわり
15大工道具ペンチかなづちドライバーノコギリ
16家具ベットイスソファー

画像の詳細は警察庁より公表されており以下のとおりです。

採点方法

「手がかり再生」の配点

自由回答、手がかり回答の両方とも正答もしくは自由回答のみ正答の場合は2点
手がかり回答のみ正答の場合は1点

満点は16問×2点=32点

「時間の見当識」の配点

質 問回 答配点
今年は何年ですか?〇〇〇〇年5点
今月は何月ですか?○月4点
今日は何日ですか?〇〇日3点
今日は何曜日ですか?○曜日2点
今は何時何分ですか?○時○○分1点
合   計15点

点数の換算

それぞれの点数に比重を掛けて総合点が100点になるように換算しています。

総合点 = 2.499×「手がかり再生」の点数+1.336×「時間の見当識」の点数

満点の場合は2.499 × 32点 + 1.336×15点 100点になります。

合否判定

総合点が36点以上で、認知症の恐れがない者となります。つまり合格ということです。

検査対策

「時間の見当識」は満点を取得する

「時間の見当識」は36点以上取れば合格です。
問題は容易ですから確実に15点は取得することができます。

回答に不安があれば、「表紙の記載」の時点で紙の片隅にメモしておくこともできますが、あまりおすすめできません。

「手がかり再生」は自由回答で4問以上正答する

「手がかり再生」の点数をx点とすると
2.499 × x点 + 1.336×15点 = 36点
x 6.4点

「手がかり再生」は1問2点なので、4問正答であれば合格になります。
2.499 × 8点 + 1.336×15点 40点 > 36点

「手がかり再生」16問中覚えやすい4問を、徹底的に覚えればいいわけです。
例えば「体の一部」「動物」「野菜」「乗り物」とかいった具合です。

「手がかり再生」では自由回答さえ正答であれば2点もらえます。
自由回答が正答できるように努めましょう。

またこんな方法もあります。
自由回答の最後の13〜16を丸暗記する。例えばAパターンの場合であれば、”にばぺべ”と暗唱しておいて、回答の時間になったら回答欄の左側に”にばぺべ”をすぐ書く。すぐさま

  • ”に” →→ ”にわとり”
  • ”ば” →→ ”バラ”
  • ”ぺ” →→ ”ペンチ”
  • ”べ” →→ ”ベット”

と書けると思います。これで4問正解で8点になり合格です。

”にばぺべ”は回答用紙の隅に書いておいてもいいのですが、消しゴムは使えないのであまりお進めできません。

自由回答の前に介入課題があります。
介入課題の開始時に”にばぺべ”を用紙の隅に書いておく手があります。
ただ、自由回答のときに介入課題のページを見ることはいいのかどうか疑問です。

グレーな部分であるので介入課題の開始時に”にばぺべ”を、用紙の隅に書いておくのはおすすめできません。

記憶力をアップ

いくつかテクニックは書きましたが、記憶力がアップできればテクニックに頼らなくてもいいわけです。
短期記憶を長期記憶にすることで記憶の定着ができます。
長期記憶化するには以下のような方法があります。

  • リラックスする。
  • 映像化する。
  • 反復練習をする。
  • 普段から小説を読む。
  • リラックスする。
    リラックスすることで記憶力が低下するのを防ぎます。
    「手がかり再生」の練習をするとき、開始前にまず深呼吸をします。開始したら余計なことは考えず集中して取り組んで下さい。
    適度な運動と睡眠を取ることも有効な方法です。
  • 映像化する。
    「手がかり再生」の画像を自分なりに映像化して組み合わせる。
  • 反復練習をする。
    一時的に覚えたものはすぐに忘れますが、繰り返し繰り返し覚えたものは記憶が定着します。
    1日1回以上「時間の見当識」の画像をみて練習をする。
    問題集を購入して繰り返し練習する。
  • 普段から小説を読む。
    小説は文字だけです。そこから自然と映像化する練習になります。
    また小説を読んで感動することは脳を刺激し活性化します。
  • トランプ(神経衰弱)をする。
    神経衰弱は短期記憶を争うトランプゲームです。短期記憶強化につながります。

問題集で練習する

2022.5.13改正道路交通法の施行により、認知機能検査の検査項目が「時間の見当識・手がかり再生・時計描画」の3項目から時計描画が廃止され、「手がかり再生・時間の見当識」の2項目に変更されました。

2022.5.13改正道路交通法に対応した問題集を購入しましよう。
参考までにおすすめ問題集をあげておきます。

参考リンク

まとめ

【検査当日会場に持参するもの】

  • 「検査と講習のお知らせ」はがき
  • 検査手数料 1,050円
  • 黒色ボールペン
  • 運転免許証
  • 眼鏡、補聴器等(必要な方のみ)

【検査の進行】

  1. 事前指示
  2. 表紙の記載
  3. 「手がかり再生」の画像表示
  4. 「介入課題」の実施
  5. 「手がかり再生」の自由回答実施
  6. 「手がかり再生」の手がかり回答実施
  7. 「時間の見当識」の実施
  8. 検査結果の通知

【採点と合否】

「手がかり再生」16問×2点=32点
「時間の見当識」=15点
総合点 = 2.499×「手がかり再生」の点数+1.336×「時間の見当識」の点数
総合点が36点以上で合格

【検査対策】

「時間の見当識」は確実に15点は取得する。「手がかり再生」は自由回答で4問以上正答する。

【記憶力をアップ】

  • リラックスする。
  • 映像化する。
  • 反復練習をする。
  • 普段から小説を読む。
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