「何回も禁酒にチャレンジしましたが、またお酒を飲んでしまいました。」
そんな悩みを抱えているあなた、このまま、ずらずら行くとアルコール依存症になりますよ。
お酒を飲むとその日は全く何もできません。それだけではなく翌日二日酔になれば、全くやる気がおきません。そう考えるとお酒は百薬の長とは言いますが、デメリットが多すぎます。
アルコールを断って、限られた人生の中で時間を有効に使いましょう。
アルコール健康被害に対する考え方
基本的なアルコール健康被害に対する考え方で参考になる法律があります。
「アルコール健康障害対策基本法」です。
平成25年法律第109号 アルコール健康障害対策基本法
(目的)
第一条 この法律は、酒類が国民の生活に豊かさと潤いを与えるものであるとともに、酒類に関する伝統と文化が国民の生活に深く浸透している一方で、不適切な飲酒はアルコール健康障害の原因となり、アルコール健康障害は、本人の健康の問題であるのみならず、その家族への深刻な影響や重大な社会問題を生じさせる危険性が高いことに鑑み、アルコール健康障害対策に関し、基本理念を定め、及び国、地方公共団体等の責務を明らかにするとともに、アルコール健康障害対策の基本となる事項を定めること等により、アルコール健康障害対策を総合的かつ計画的に推進して、アルコール健康障害の発生、進行及び再発の防止を図り、あわせてアルコール健康障害を有する者等に対する支援の充実を図り、もって国民の健康を保護するとともに、安心して暮らすことのできる社会の実現に寄与することを目的とする。(定義)
第二条 この法律において「アルコール健康障害」とは、アルコール依存症その他の多量の飲酒、未成年者の飲酒、妊婦の飲酒等の不適切な飲酒の影響による心身の健康障害をいう。
アルコール健康障害は不適切な飲酒による心身の障害であると位置づけています。
一方で生活に豊かな潤いを与えており、酒の伝統と文化が生活に浸透しているとも述べています。
アルコールのメリットとデメリットが記載されていますが、生活に豊かさと潤いを与えているは言い過ぎではないでしょうか?
違和感を感じます。
一時の日本酒ブームといったことも影響しているのでしょうか?
「不適切な飲酒」
「アルコール健康障害対策基本法」第1条及び第2条の中に「不適切な飲酒」とは具体的にどのようなことなことなのか?
調べてみました。
厚生労働省は「健康21(アルコール)」の中で以下のとおり示しています。
「不適切な飲酒」とは1日当たり平均純アルコールで約60gを越える多量飲酒のことです。
1日平均純アルコールで約60g(日本酒3合)以上飲む人を減らすことを主眼においており、断酒とか禁酒といった酒を飲まないようにすることを推進しているわけではないことがわかります。
また、1日平均純アルコールで約20g(日本酒1合)程度にとどめておくことを言っています。
つまり、「少量(日本酒1合)程度なら適度な飲酒量ですよ」いっていることになります。
不適切な飲酒は完全にアウツはそのとおりですが、適量ならOKには違和感を感じます。
アルコールを飲む理由
人はなぜアルコールを飲むのでしょうか?
私の飲酒歴を言うと、最初は高校2年生の時です。家人がだれもいない休日に父親がストックしていた瓶ビールを飲んでみました。
その時の感覚は今でも覚えています。
「なんだこれ?」こんな不味いものをよく大人は美味しそうに飲むのだろうか?
ただただ、苦くて、まずい! 一口も飲めませんでした。
大人はなぜこんなものを美味しく飲むのだろう思った気がします。瓶をそのままにしておくと家人にバレるので風呂の排水口に捨てました。
また、大学生のときは付き合い程度に年に数回飲むかといった程度で、飲酒に関する記憶はほとんどありません。
この頃は酒を飲むのに憧れていた。カッコいいと思っていたのでしょう。
社会人になり懇親会、親睦会等仕事の関係、私的な関係でも学生の時とは大きく違って飲む機会が増えました。
しかし酒がおいしいとは思いませんでした。当然常習性はまったくありません。
この頃は自主的に飲酒はしておらず、付き合いで飲んでいたということです。
30代半ば頃でしょうか?
徐々に責任のある立場になり残業も増えてきました。
仕事の疲れ直しとストレス解消に職場の同僚と街で飲む機会が増えてた時期です。
午前様になることもしばしばあった気がします。
二日酔いもよくあり、今思うと相当乱れた生活をしていた気がします。
しかし家で晩酌をすることはなく、常習性はありませんでした。
家で晩酌をするようになったの50代の早い頃だったと思います。
仕事のストレス解消と職場での人間関係で酒でも飲まないとやってられないといった気になっていったのでしょう。
また、徐々に仕事での飲食も増えてきて酒量が増えていいきました。
50代半ばには毎晩、日本酒で2合程度飲んでおり現在に至っています。
今思うと街で飲んでいた時代は、職場の仲間複数とコミュニケーションをするために飲んでいました。
晩酌することがまったくなかったわけではありませんが、1人で飲んでいてもほとんど飲めなかったし、美味しくもありませんでした。
常習的に晩酌をするようになったということはストレス解消もありますが、それ以上に酒そのものが好きになった。
酒が美味しくなったからではないでしょうか。つまり飲酒が常習化してきているということです。
以上が私の飲酒歴です。アルコールを飲む理由はアンダーラインで示した部分になります。
まとめると以下のとおりです。
- 憧れ
- カッコ
- 付き合い
- 仕事の疲れ直し
- ストレス解消
- 人間関係
- 酒そのものが好き
- 酒が美味しくなった
- 常習化
年代によって飲む理由が代わってきています。私の飲酒歴からの理由ですが、一般的にも当てはまっていることが多くあるのではないでしょうか。
アルコール依存症と定年
アルコール依存症について厚生労働省のホームページでは以下のとおり示されています。
アルコール依存症とは、アルコールを繰り返し多量に摂取した結果、アルコールに対し依存を形成し、生体の精神的および身体的機能が持続的あるいは慢性的に障害されている状態をいいます。
症状には、精神依存と身体依存とがあります。
精神依存としては、飲酒したいという強烈な欲求(渇望)がわきおこる、飲酒のコントロールがきかず節酒ができない、飲酒やそれからの回復に1日の大部分の時間を消費し飲酒以外の娯楽を無視する、精神的身体的問題が悪化しているにもかかわらず断酒しない、などが挙げられます。
身体依存としては、アルコールが体から切れてくると手指のふるえや発汗などの離脱症状(禁断症状)が出現する、以前と比べて酔うために必要な酒量が増える、などが挙げられます。
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/alcohol/ya-016.html
飲酒のコントロールがきかず酒量が徐々に増えていく病気ということです。
定年退職ですることがない
↓
酒でも飲むか
↓
酒量が増える
↓
アルコール依存症
定年退職でこの流れは最低です。
定年退職後は何もせずに余生を過ごすといった選択はよくありません。
アルコール依存症にならないためにも、新たなことを始めるべきなのです。
定年こそ断酒を
私の場合は飲酒が常習化していますが、コントロールがきかない訳ではありません。
「アルコール依存症」ではないと思います。
しかし酒量は徐々に増えてきています。
現在60歳で定年退職が間近に迫っています。再就職の予定もありません。
自分にとって新たに始めたことはブログを書くことです。
まだブログ初心者のため1記事書くにも時間がかかります。
定年後の1日は簡単にいうと、こんな風に過ごせればいいなと思っています。
- 午前:ブログ記事作成
- 午後:ランニング、家事
- 夕方、夜間:読書、ブログ記事作成
ランニングは40代から大会にもでるようになり、日常的におこなっています。
飲酒に対して、なにも対策をしなければ、午後と夕方に間に酒を飲んでしまいます。すると夕方、夜間は全く計画が立ちません。
午後のランニングで肉体的に疲れたうえに、飲酒ですから何もやる気がおきません。そのうえ、深酒をすると翌日の午後のブログ記事作成もボツになる可能性があります。
飲酒がすべてを台無しにするかもしれません。
定年のこの時期こそ「断酒」をしようと思います。
定年は時間がほとんど自由に使えます。そのため飲酒習慣が冗長される可能性もありますが、大人になった初めての自由時間です。
大事な自由時間を酒に奪われてなるものかと強く思います。
すると一時的な禁酒や酒量を減らす節酒ではどうしても中途半端になって酒量は戻ってしまいます。
定年で付き合いも相当減ったこの機会に今後一切酒を飲まない断酒を断行します。
断酒のメリット・デメリット
断酒のデメリットは必ずしも断酒をするからだけとは限りませんよね。
ストレスが溜まる、人間関係が悪くなるは断酒をしたからよりも他の要因が大きいと思います。
それと絶対的にメリットがデメリットを上回っています。
それ以上に私は時間が増えるがダントツでメリット中のメリットだと思います。
飲酒後はまともなことができないのです。
限られた人生の期間で自分が自由に使える時間が増えるのは、もしかしたらお金が増えるよりも重要なことがもしれません。
だから断酒です。アルコールをきっぱりとやめることです。
アルコールを断って、限られた人生の中で時間を有効に使いましょう。
まとめ
1日当たり平均純アルコールで約60g日本酒で2合を越えると飲みすぎです。
アルコールを飲む理由は年代とともに代わってきます。
はじめは付き合いで飲んでいても、ストレス解消などで飲み続けていくと常習化してきます。
毎日晩酌をするようになるとアルコール依存症の危険性があります。
定年になると付き合いも相当減ってきて、時間も相当自由に使えます。この時期にこそ断酒をするチャンスです。
アルコールを断って、限られた人生の中で時間を有効に使いましょう。