63歳です。最近もの忘れが増えてきました。腰痛や膝痛で困っています。また寝ても疲れが取れません。老化が進んでいるような気がします。
今は一戸建に夫婦2人で住んでいます。今後老化とともに自分のことや家の管理がだんだんできなくなってくると思います。
高齢者の住まいについて、よい解決方法はないでしょうか?
高齢者住宅の入居を考えてはどうでしょうか。
高齢者が安心して自立した生活を送ることを目的とした住宅である「サ高住」をおすすめいたします。
私は親の介護のために高齢者住宅や高齢者介護施設を調べたり、入居の相談手続もやってきました。
先々の自分のこと、家族のことを真剣に考えて決断して下さい。
細かい内容をご説明します。
不安心配リスクが解消され、アクティブシニアをめざしましよう。
老人ホームや高齢者住宅
老人ホームや高齢者住宅には「有料老人ホーム」「特別養護老人ホーム」「ケアハウス」「グループホーム」「サービス付き高齢者向け住宅」などがあります。
「サービス付き高齢者向け住宅」のことを縮めて通称「サ高住」と呼ばれています。「サ高住」が高齢者が入居するもののなかでは一番自立している人つまり元気な人が入る住宅です。
だから施設というより住まいといったイメージです。
「サ高住」の概要
単身や夫婦のみの高齢者世帯が増加してきています。
それとともに高齢者の住まいとしてのニーズが高まってきています。
平成23年度に「高齢者の住居の安定確保に関する法律(高齢住まい法)」の改正により「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」が創設されました。
「サ高住」は高齢者が安心して自立した生活を送ることを目的とした住宅です。
バリアフリー構造等を有していることや安否確認等のサービスを受けることができることが要件になっています。
しかし「サ高住」は老人ホームや介護施設ではありません。あくまでも高齢者向けの賃貸住宅です。
施設ではなく住まいであることをわかって下さい。
「サ高住」の制度内容
「サ高住」を作ろうとする事業者は都道府県に届けなければなりません。
その基準は以下のとおりです。
「サ高住」を作ろうとする事業者は都道府県に届けなければなりません。
その基準は以下のとおりです。
入居者の要件
入居者の要件は60歳以上か要支援か要介護認定者であることが必須になります。
その他に施設独自の要件がありますので確認下さい。
非常に要件は緩やかです。
「サ高住」の設置状況
令和2年3月末で、254,747戸、7,600棟が建築されています。政府は60万戸を建築することを目標にしています。
「サ高住」の課題
不動産運用を優先したため、駅やバス停の公共交通機関・医療機関へのアクセスが良くない施設が一部にあります。
1戸当たりの居住面積が25㎡未満の施設が約8割に達しています。共有部分の利用規則も不明確な施設が多い。介護度の高い入居者への対応が不十分である。なお、居住面積は原則25㎡が以上ですが、例外的に18㎡でもOKだそうです。
いずれにしても、事前の現地確認をして立地や施設状況の確認は必須です。
情報提供
どんな「サ高住」があるかは「サービス付き高齢者向け住宅情報提供システム」で調べるのがもっとも速いし正確です。
その他、市町村の福祉や住宅部局に問い合わせるのもありです。
入居の決断はどうするのか?
一番重要な点です。複数の要件が絡んでくるので個々に整理する必要があります。個々の要件を掘り下げして総合的に考えていきましょう。決断する要件を上げてみました。
以上を参考にして検討下さい。
わたしは70歳までの元気なうちに「サービス付き高齢者向け住宅」「自立者向け有料老人ホーム」に入居したいです。
ある程度介護度が進むであろう80歳頃に「要介護者向け有料老人ホーム」に入居できればと思っています。
補足 不動産投資の立場から
「サ高住」は民間の施設です。一般の賃貸住宅と同じように、「サ高住」においてもイニシャルコストやランニングコストを抑制することや利回りを高めることが重要なポイント。空室率を抑えることも重要であると言われています。入居者の利便性と相反することもありうるということです。
「サ高住」は今後の高齢化対策の一環として国が相当力を入れている施策です。60万戸を目指して建築はまだまだ続いていくものと思われます。
施設の内容を吟味すること、現地を丁寧に確認しましよう。
まとめ
高齢者が安心して自立した生活を送ることを目的とした住宅である「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」をおすすめです。
「サ高住」は高齢者が安心して自立した生活を送ることを目的とした住宅です。
入居者の要件は60歳以上か要支援か要介護認定者であることが必須になります。
「サ高住」はメリット、デメリットがあります。本人と配偶者の想い、配偶者以外の同居家族のこと、現在の住宅状況、老後の資金のことをよく検討して下さい。
「サービス付き高齢者向け住宅情報提供システム」をウェブサイトで検索するれば、個別の施設情報がみれます。