自然災害によりライフライン(電気・水道・ガス)がストップしたらどうしますか?
ライフライン復旧まで、自分でできることは何がをできる範囲で想定し、事前に備えておくことが、命を守る行動です。
なかでも重要も重要なのが停電対策です。スマポ・タブレットによる情報確保や冷暖房器具他家電製品は通電していないと、まったく使えません。
今までの国内の災害では電気の復旧に2日から1週間程度かかっています。最初の2から3日程度は自分でなんとかできる対策をしておきたいものです。
近年ポータブルバッテリーの性能がよい製品がでてきているので、紹介します。
記事内容は2020年7月現在です。
ポータブルバッテリーとは
インバーターでDC12V直流電力をAC100V交流電力に変換して、電力を供給する小型の装置です。
入力はACアダプタ・自動車のシュガレットソケット・太陽光(ソーラーチャージャー)などからおこないます。
出力はAC やDC、USBなどに対応しており、さまざまな機器、家電製品へ電力が供給できます。
機種設定要件
購入目的をハッキリさせます。目的を明確にしておかないと使わない機能があり、無駄になります。また曖昧に購入すると使わなくなるかもしれません
私の場合を例にしました。
【選定要件】
- 災害時の自宅が2日〜3日停電になった場合の非常用電源
- 重量は5kg以内
- 非災害時は主に車内で使用
- 容量500Whクラス
機器名 | 容量 | 一日当り使用量 |
携帯充電器 | 15W | 15W✕4h=60Wh |
電球照明 | 30W | 30W✕5h=150Wh |
(扇風機 | 50W | 50W✕5h=250Wh) |
予 備 | 40Wh | |
合 計 | 500Wh |
冷房は扇風機、暖房は石油ストーブとする。洗濯は手洗い、冷蔵庫(800W)は使用不可とする。
1日目は充電済のポータブルバッテリー(500Wh)
2、3日目は車からと太陽光からの充電とする。
商品紹介
【商品のチェックポイント】
- 電源周波数(Hz)の違い
東日本では50Hz・西日本では60Hz
スマホは気にする必要なし - 正弦波の商品
- 「PSE検査」に合格している商品
① suaoki ポータブル電源 G500
電池:リチュームイオンバッテリー
容量:500W
重量:6.88kg
出力:ACコンセント 2口
シュガーライターソケット 1口
DC出力(12V) 2口
USBソケット 2口
Type-Cソケット 1口
入力:ACアダプター1口
カーチャージャー1口
ソーラー充電ポート1口
入力は最大電力点追従機能(MPPT)が内蔵されており充電時間短縮
出力はACアダプタ充電・車充電・ソーラーチャージャー(別売り)対応の「3Way充電式」
ソーラーチャージャーは同じメーカーの製品であれば安心です。
充電時間 不明
PSE認定 不明
② Anker PowerHouse Ⅱ 400
電池:リチュームイオンバッテリー
容量:388.8Wh/108,800mah
重量:約4.62kg
出力:ACコンセント 1口
シガーソケット 1口
USB-Aソケット 3口
USB-Cソケット 1口
入力:DCアダプター1口
ソーラーチャージャー(別売り)に対応、DCアダプターより充電
ソーラーチャージャーは同じメーカーの製品であれば安心です。
充電時間 不明
PSE認定 不明
③ Jackery ポータブル電源 700
電池:リチュームイオンバッテリー
容量:704.6W
重量:6.3kg
出力:ACコンセント 2口
シュガーライターソケット 1口
DC出力 2口
USBソケット 3口
入力:DCアダプター1口
入力はACコンセント・シガーソケット・100Vのソーラーパネルから
ソーラーチャージャーは同じメーカーの製品であれば安心です。
充電時間 不明
PSE認定製品
④ JVCケンウッド ポータブル電源 BN-RB62-C
電池:リチュームイオンバッテリー
容量:626W/ 174,000mAh
重量:6.5kg
出力:ACコンセント 2口
DC出力 3口
USBソケット 3口
入力:DCアダプター1口
充電はACアダプター・シガーアダプター・ソラーパネルからできます。
60Hz出力(固定)、50Hz単独表示のものは動作保証対象外
ポータブルソーラーパネル(ソーラーチャージャー)は下記を参考にして下さい。
日本のメーカーです。アフターサポートが気になる人はいいかもしれません。
③番のJackery社と業務提携をしています。
⑤ 翔栄クリエイト 発電バリバリくん
電池:リチュームイオンバッテリー
容量:250W
重量:約9.2kg
出力:ACコンセント 2口
入力:ACアダプター1口
ソーラーパネル容量:30W
日本のメーカーです。
充電はACアダプター・ソラーパネルからできます。
ACアダプターで約7時間、ソラーパネル約12時間以上の充電時間を要します。
AC出力は100V/50Hz固定です。60Hz専用の機器には使用できません。
バッテリーとソーラーパネルが一体になり、アタッシュケースに収まっており、持ち運びには便利です。
ソーラーパネルの接続不具合が心配の場合は、おすすめできる商品です。
PSE認定 不明
まとめ
過去の例からいうと災害時の停電は2日から1週間程度かかります。
中国、米国の製品が多く出回っています。アフターケアーは少し心配になります。
そんななか、外国企業と業務提携してユーザー心配を取り除く努力をしている企業もあります。
ソーラーパネルと一体型の「発電バリバリくん」は容量が少なく少し割高ですが、始めて使用する場合に適しています。
使い方によりますが、容量500Wクラスのポータブルバッテリーであれば1日は使えます。
天候にもよりますが、日中は極力電気の使用を控え、太陽光で充電すれば、3日程度しのげます。
まだまだ家電製品のような気楽に使えるものではありませんが、災害対策に1家に1台は持っておきたいです。