「65歳で定年退職しました。今は自宅で気長に生活しています。」
「定年前後に年金・税金・健康保険等いろいろな手続きに追われました。これで一段落です。」
定年退職者にはこんな人が多いのではないでしょうか?
結構忘れているのが自動車保険です。保険料が安くなるか
もしれませんよ。
早々に結論をいうと「リスク細分型自動車保険」に加入している人であれば、使用目的を「通勤・通学使用」から「日常・レジャー使用」に変更できれば自動車保険料は安くなります。
気をつけたいのは団体保険に加入していた場合です。退職により契約が終了する取り扱いの商品の場合は該当しませんので注意して下さい。
「リスク細分型自動車保険」とは
「リスク細分型自動車保険」とは事故のリスク状況によって保険料が異なる自動車保険です。
1996年、規制緩和による金融自由化で登場したのが「リスク細分型自動車保険」です。
「リスク細分型自動車保険」は保険業法施行規則で細かく規定されています。
【参考】
保険業法施行規則第12条(保険料及び責任準備金の算出方法書の審査基準)三イ
純保険料率の算出につき危険要因を用いる場合には、次に掲げるいずれかの危険要因により、又はそれらの危険要因の併用によること。
(1)年齢
(2)性別
(3)運転歴
(4)営業用、自家用その他自動車の使用目的
(5)年間走行距離その他自動車の使用状況
(6)地域
(7)自動車の種別
(8)自動車の安全装置の有無
(9)自動車の所有台数
これらの危険要因つまりリスクによって保険料が細分化されています。
また危険要因を適用していない自動車保険は該当しません。
自動車の使用目的
保険会社によって多少違いはありますが、一般的に使用目的を下記の3つに区分しています。
- 「業務使用」
- 「通勤・通学使用」
- 「日常・レジャー使用」
「業務使用」は一週間に5日以上または1ヶ月に15日以上仕事に使用する場合です。
「通勤・通学使用」は一週間に5日以上または1ヶ月に15日以上通勤・通学に使用の場合です。
上記に該当しない場合は「日常・レジャー使用」になります。
通常の自動車通勤をしていれば、「通勤・通学使用」で保険契約をしています。再就職せず無職であれば、「日常・レジャー使用」に変更できます。
自動車保険料はどうなるのか?
保険料はリスクが大きれば高くなります。自動車の使用頻度が多くなれば、保険料は高くなります。
以下のとおりです。
「業務使用」 > 「通勤・通学使用」 > 「日常・レジャー使用」
私の場合は、「通勤・通学使用」から「日常・レジャー使用」への変更で年間5千円近く安くなりました。
保険契約後の通知義務
保険契約後に状況が変われば、延滞なく契約者または被保険者は通知義務があります。
ケースによっては通知がなかった場合、保険金支払いができないことがあるそうです。
今回のケースは保険金支払いは生じませんので、そんなに大事にならないと思いますが??
でも保険料が安くなるならすみやかに連絡しない方はないですよね
また、退職したことを証する書類が必要なのかと思っていましたが、私の場合は代理店に電話1本で「通勤・通学使用」から「日常・レジャー使用」に変更の手続きができました。
まとめ
- 退職後無職になった
- 自動車通勤をしていた
- 「リスク細分型自動車保険」に加入している
以上3つの条件に該当する人は自動車保険料が安くなります。