湾曲モニターの美しい曲線は、没入感あふれる作業空間を提供しますが、その特別な形状がライティングには一苦労。
そこで、BenQのスタイリッシュなモニターライトが大注目されていますが、果たしてその実力は？湾曲半径—この一見難解な数値が、実は重要なカギを握っています。
今回は、LGの湾曲モニター「34WP88CN-B」とBenQのモニターライト「ScreenBar」を組み合わせ、理想のデスク環境を実現できるのか、徹底的に検証しました。湾曲モニターをお持ちの方、これから購入を検討中の方、この記事はあなたの疑問を解消するかもしれません。モニターライト選びの新たな指標をここで紐解きます。
モニターライド購入に際して抱いた疑問
「湾曲モニターにモニターライトを設置すると、両端部分が重なって使い勝手がよくないのではないか？」という疑問を持ちました。
モニターライトでは人気のあるBenQ製品を公式ページで確認しました。
BenQは現在（2023.8)、次の3種類の製品があります。
| ScreenBar | ScreenBarPlus | ScreenBar Halo | |
| 長さ | 45cm | 45cm | 50cm |
| スイッチ | 本体に付属 | 有線 | 無線 |
| 湾曲モニター | 明記なし | 明記なし | 対応あり |
| 自動調光 | 搭載 | 搭載 | 搭載 |
| 背面照明 | なし | なし | あり |
「ScreenBar Halo」の説明ページには、次のとおり記載されています。
赤線は私がを追加しました。
「ScreenBar Halo」だけが湾曲モニターに対応と明記しており、専用のアダプターが付属しています。
上の写真の赤線を比較して下さい。
「ScreenBar Halo」を湾曲モニターで使う場合は、付属のアダプターを取り付けて全面にせり出すようにしています。（左側の画像参照）
対照的に、一般のフラットモニターで使う場合は、付属のアダプターを使う必要がありません。（右側の画像参照）
付属のアダプターを取り付けるのは、「ScreenBar Halo」の両端が湾曲モニター面に重なるのを防止するためだと思います。
特に「ScreenBar Halo」は他の2機種よりも5cm長くなって50cmになっていることもあって、湾曲モニターで使用する場合はアダプターが必須です。
推測の域を超えないので、実際はどうなのかをBenQのサポートに問い合わせたところ、次のような回答でした。
LGの「34WP88CN-B」との取り付けにつきまして、「ScreenBar Halo」のみが対応しております。
「湾曲モニターで「ScreenBar」と「ScreenBarPlus」を使うとどんなデメリットがあるのか？」については、具体的な回答を得られませんでした。
「ScreenBar」を購入しました
BenQのモニターライトを購入することは決めていましたが、3機種のどれを購入するかは大いに悩みました。
「ScreenBar Halo」ならば確実にマッチするのですが、高価であることが難点でした。
私自身の考えとしては、最初のうちは明るさを頻繁に調整するかもしれないと思いますが、時間が経つと自動調光モードを主に使用すると予測しました。
そのため、「デスク上にリモートコントローラーを置くことは、かえって邪魔に感じるだろう」と結論を下しました。
私の使用環境になります。
| モニター | モニターライト | |
| メーカー名 | LG | BenQ |
| 商品名 | ウルトラワイドモニター 34WP88CN-B | ScreenBar |
| 湾曲半径 | 1800R | ー |
設置状況
設置後の状況を上部から見た画像です。
ギリギリでモニターとモニターライトは重ならないようです。
側部から見ると
モニターとモニターライトの高さが異なるので、少し重なっても設置はできます。
設置状況の考察
下図は上部から見た状況をCADで作図してみました。
モニターとモニターライトの重なりはありません。
ここで問題になるのが湾曲半径です。
湾曲モニターの形状は、円の一部分となっており、今回使用したLGの「34WP88CN-B」の湾曲半径は1800R、つまり半径1.8mの円の一部で構成されています。
湾曲モニターには1800Rのほかに、1000Rや1500Rの機種があります。
数字が小さいほど円が小さくなり、カーブが急になります。
以下は、BenQモニターライトとモニターの湾曲半径との関係を示す一覧です。
| 湾曲半径 | ScreenBar | ScreenBarPlus | ScreenBar Halo |
| 1000R | ✕ | ✕ | △ |
| 1500R | △ | △ | ◯ |
| 1800R | ◯ | ◯ | ◯ |
| ✕ | ：モニターライトとモニターは重なる。 |
| △ | ：モニターライトとモニターは少し重なるが、使用はできる。 |
| ◯ | ：モニターライトとモニターは重ならない。 |
「ScreenBar Halo」は付属のアダプターを取り付けた場合を前提としています。
これは私が個人的に調査し、導き出した結論ですので、BenQモニターライトの購入を検討される際の一つの参考として下さい。
最終的な購入判断は、各自の状況とニーズに基づいて慎重におこなうようお勧めします。
私の結論は「✕に該当する場合はBenQのモニターライトを購入には特に注意必要です。」です。
まとめ
BenQのモニターライトを購入する際、湾曲モニターとの互換性が悩みの種でした。
特に湾曲半径が重要で、これが小さいほどカーブが急になり、ライトとの重なりが生じ易いです。
LGの「34WP88CN-B」（湾曲半径1800R）とBenQの「ScreenBar」を組み合わせた場合、重なりはありませんでした。1800R以外にも1000Rや1500Rなど、様々な湾曲半径のモニターがあります。
特に「ScreenBar Halo」は、付属のアダプターでさらなる互換性が確保できます。購入前には湾曲半径との適合を確認し、重なりが気になる場合は「ScreenBar Halo」を検討するのが賢明です。
最後に、価格も考慮に入れつつ、自分のニーズに合った製品を選ぶことが大切です。
