Apple & Safari の人は「iCloud キーチェーン」必須です。

「iCloud キーチェーン」を導入すべき人

「iCloud キーチェーン」は Apple 製品の iPhone iPad Mac に標準で付属しているパスワード管理ツールです。

Apple 製品を使っているユーザーであれば、新たにパスワード管理アプリをインストールする必要がありません。

ただし、以下に該当する方は使用しないほうがいいです。別のツールを検討して下さい。

・Apple 製品以外に、Windows や Android OS 対応の製品を使用している人または使用を予定している人
・Apple 製品のみを使用しているが、インターネットブラウザに Safari を使用していない人

「iCloud キーチェーン」は Apple 製品間で各パスワードを共有し、Safari でサービスサイトにログインするとき、ID とパスワードを自動入力できます。

iPhone や Mac 以外にWindows を使っている人は、Windows 機にはパスワードの自動入力は使えません。というか、そもそもWindows で Safari を使っている人はいないでしょう。
（Safari for Windows は古いバージョンしかなく、セキュリティー上使用は控えたほうがいいです。）

パスワードの自動入力は Safari を使わないとできません。Safari 以外のブラウザを使っているのであれば、 「iCloud キーチェーン」を使う意味がありません。

ポイントはパスワードを覚える必要がないことです。というか覚えてはいけません。
覚えようとすると各サービスで同じパスワードを使うこと、つまりパスワードの使い回しの原因になります。
そのために「iCloud キーチェーン」を上手に活用しましょう。

なお、iOS ver 14.2.1、iPadOS ver 14.2、MacOS Big Sur ver 11.0.1 による設定例になります。

設定方法

「iCloud キーチェーン」が使えるように設定します。

iPhone・iPadの場合

• 設定をタップ
• AppleID名をタップiPhone
• iCloudをタップ
• キーチェーンをタップ
• iCloudキーチェーンをオン

Macの場合

• りんごマークをクリック
• システム環境設定をクリック
• AppleIDをクリック
• iCloudキーチェーンをオン

パスワード の登録

以下の2つの方法があります。

サービスサイトから登録

「iCloud キーチェーン」の設定を終えておいて下さい。iPhoneを例にすると設定方法は次のとおりです。

Safari で各サービスサイトにログインして、ID・パスワードを入力します。

「iCloud キーチェーン」でパスワードを保存していないと、「パスワードを自動入力」の画面が表示されるので、「新規パスワードを追加」をタップして、「ユーザ名」と「パスワード」を追加します。

これでSafari 経由で「iCloud キーチェーン」 にパスワードが保存されます。

Apple製品から登録

iPhone・iPadの場合

• 設定をタップ
• パスワードをタップ
• ＋をタップ
• 「Webサイト」「ユーザ名」「パスワード」を入力

Macの場合

• Safariを開く。
• メニューバーのSafariをクリック
• 環境設定をクリック
• パスワードをクリック
• Macのパスワード入力
• 追加（＋）をクリック

自動入力

iPhone・ iPad の場合、事前に下記の設定をしておいて下さい。
Mac の場合は必要ありません。

iPhone・iPadの場合

• 設定をタップ
• パスワードをタップ
• パスワードを自動入力をタップ
• パスワードを自動入力をタップ
• iCloudキーチェーンをタップ

パスワードの修正・削除

iPhone・iPadの場合

• 設定をタップ
• パスワードをタップ
• 修正・削除したいサイトをタップ
• 修正またはパスワードを削除をタップ
• 編集：該当項目を修正

Macの場合

• Safariを開く。
• メニューバーのSafariをクリック
• 環境設定をクリック
• Macのパスワードを入力
• パスワードをクリック
• 修正・削除したいサイトをタップ
• 詳細または削除をクリック
• 詳細：該当項目を修正

最後に一言

パスワードを覚えてはいけません。

覚えようとするとパスワードの使い回しの原因になります。
「iCloud キーチェーン」を有効に活用して下さい。