「国税庁 相続税の申告要否判定コーナー」を使ってみる。

当ページのリンクには広告が含まれている場合があります。
目次

「国税庁 相続税の申告要否判定コーナー」を再実行する

  • 国税庁 相続税の申告要否判定コーナー」をクリック
  • 保存データを利用して判定を再開する >をクリック
  • ファイルを選択 をクリック
  • 保存したデータ(souzokuyohinantei.data)を選択して開く をクリック
  • 保存データ読込をクリック
  • 次へ進むをクリック
  • 「7  課税遺産総額」が◯◯◯◯◯ですので、相続税の申告が必要です。が表示されていることが前提で以下を進めていきます。

特例適用・税額計算シュミレーション

  • 特例適用・税額計算シュミレーションをクリック

 小規模宅地等の特例

  • 小規模宅地等の特例の適用をクリック
  • 適用面積面積を入力
    宅地面積330㎡以上であれば330㎡を入力
    宅地面積330㎡未満であれば宅地面積を入力
  • 計算をクリック
  • 入力終了(次へ)>をクリック
【解説小規模宅地等の特例

被相続人が居住していた宅地などについて、一定の要件を満たしたものが相続した場合、一定の面積まで評価額を80%まで減額するもの。

80%の減額は相当なものです。例えば1,000万円の評価額を200万円で見てくれます。
そのため要件も厳しくなっています。

【対象者の要件】
土地の用途 取得者死亡前居住相続後の
所有継続
相続後の
居住継続
被相続人か
被相続人と生計を
一にしていた親族
の居住用宅地
配偶者同居なしなし
同居親族同居ありあり

「被相続人と生計を一にしていた親族の居住用宅地」はわかりにくいかもしれません。
具体例をあげると、被相続人の息子が被相続人の土地を無償で借りて、家を立てて住んでいるケースです。

【限度面積】
330㎡

【減額割合】
80%

【計算例】
宅地面積 500㎡ 宅地評価額 5,000万円
5,000万円×330㎡/500㎡×80%=▲2,640万円減額

 各人の納付すべき税額

  • 相続税の税額計算をクリック
  • 債務及び葬式費用の合計額の各人の金額を入力
    合計額が0円の場合は入力必要なし
  • 相続開始前3年以内の贈与財産の合計額の各人の金額を入力
    合計額が0円の場合は入力必要なし
  • 教育資金・結婚子育て資金の一括贈与に係る非課税の管理残額の合計額の各人の金額を入力
    合計額が0円の場合は入力必要なし
  • 計算をクリック
  • 入力終了(次へ)>をクリック
  • 各人の納付すべき税額を確認後、入力終了(次へ)>をクリック
  • 入力終了(次へ)>をクリック

 入力内容の確認・印刷

  • 住所・氏名等の入力をクリック
  • 必要事項を入力後、入力終了(次へ)>をクリック
  • 帳票表示・印刷をクリック
  • 「souzokuyohinantei.date」がダウンロードされる。

ダウンロードしたファイルは「相続税の申告要否検討表」です。
次の点に注意して下さい。

  • 小規模宅地等の特例は考慮されていない。
  • 課税遺産総額(基礎控除後の額)までの算出です。
  • 税額は記載されていない。
  • 額」⑮を除いた額です。
【解説納税額の計算例
項目計算配偶者子供1子供2合計
相続財産
の合計額
41,500,000円20,750,000円20,750,000円83,000,000円
債務葬式費用
の合計額
0円0円0円0円
相続開始前3
年以内の贈与
財産の合計額
2,000,000円1,000,000円1,000,000円4,000,000円
教育資金・結
婚子育て資金の
一括贈与に係
る非課税の管
理残額の合計額
500,000円1,000,000円1,500,000円
課税価格⑤=①+②
+③+④
43,500,000円22,250,000円22,750,000円88,500,000円
遺産に係る
基礎控除額
   48,000,000円
課税遺産総額⑦=⑤−⑥   40,500,000円
法定相続分1/21/41/4 
法定相続分に
応ずる取得金額
⑨=⑦✕⑧20,250,000円10,125,000円10,125,000円40,500,000円
税率15%15%15% 
控除額500,000円500,000円500,000円 
相続税の総額の
基となる税額
⑫=⑨✕⑩
-⑪
2,537,500円1,018,750円1,018,750円4,575,000円
課税価格
の按分率
⑬=⑤/Σ⑤0.49160.25140.2571
各人の算出税額⑭=Σ⑫✕⑬2,249,070円1,150,155円1,175,775円4,575,000円
配偶者の税額
軽減額
2,249,070円0円0円 
各人の納付税額⑯=⑭-⑮0円1,150,155円1,175,775円2,325,930円
  • ①から⑤の金額を「相続税の申告要否判定コーナー」で入力すると、税額が一致します。
  • 相続人が配偶者と子2人の例で①〜④が仮に入れた金額です。
  • 相続財産の合計額」①は小規模宅地の特例を適用後の評価額を、法定相続分(配偶者1/2、子1/4)で振り分けた額です。
  • 「課税価格」⑤は「相続財産の合計額」など①②③④の合計額です。
  • 「課税遺産総額」⑦は「課税価格」⑤から「遺産に係る基礎控除額」⑥を除いた額です。
  • 「法定相続分に応ずる取得金額」⑨は「課税遺産総額」⑦を再度、法定相続分(配偶者1/2、子1/4)で振り分けた額です。
  • 「相続税の総額の基となる税額」⑫は、下記の相続税額速算表に基づき計算した額です。
  • 「課税価格の按分率」⑬は「課税価格」合計額Σ⑤に占める「課税価格」⑤の割合です。
  • 「各人の算出税額」⑭は「相続税の総額の基となる税額」の合計額Σ⑫に「課税価格の按分率」⑬を乗じた額です。
  • 「各人の納付税額」⑯は「各人の算出税額」⑭から「配偶者の税額軽減額」⑮を除いた額です。
相続税額の速算表
法定相続分に
応ずる取得金額
税率控除額
1,000万円以下10%
3,000万円以下15%50万円
5,000万円以下20%200万円
1億円以下30%700万円
2億円以下40%1,700万円
3億円以下45%2,700万円
6億円以下50%4,200万円
6億円超55%7,200万円
1 2 3 4
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次