マイナンバーカードを取得し、健康保険証利用の手続きを完了していれば、医療費通知情報を取得することができます。
2021年の9月分から医療費通知情報をマイナポータルで取得することができます。
2021年分は9月〜12月分と中途半端にしか取得できないのであきらめた人も多いのではないでしょうか。
2022年(令和4年)分からまるまる1年分が確定申告の医療費控除として自動入力できるようになりました。
マイナポータルのシステムとe-Taxのシステムを使うことになるので操作が複雑になります。
マイナポータルと連携して、医療費控除をおこなう方には参考になる情報です。
医療費のマイナポータル連携のメリット
- 手入力が省ける。
- 領収書の保管が必要なくなる。
- 家族の医療費も連携できる。
今までは領収書を一枚一枚見ながら手入力で「医療費控除の明細書」を作成していたのが、マイナンバーカードを保険証として利用できるようにしておくことで、入力が必要なくなります。
医療費控除の対象の領収書は5年間の保存義務がありましたが、マイナポータル連携の医療費は保存義務がなくなりました。
生計を一にする家族分の医療費も医療費控除の対象になります。
その家族がマイナンバーを取得していることが前提ですが、「代理人設定」をしておけば家族分の医療費も取得することができます。
医療費通知情報取得のための事前準備
- マイナンバーカードを取得
- 保険証利用登録
マイナンバーカードを持っていることが前提になります。
マイナポータルで保険証利用登録をすると、マイナンバーカードが保健証として利用できるだけではなく、医療費通知情報を取得することができます。
マイナポータルとe-Taxとを連携
パソコンでの操作方法になります。
スマホでも基本的には同じですから参考にして下さい。
- マイナポータルへログイン
- トップ画面で下へスクロールして「サービス一覧」のもっとつながるをクリック
- 「つながっていないウェブサイト」の「国税電子申告・納税システム(e-Tax)」のつなぐをクリック
「「つながっているウェブサイト」に「国税電子申告・納税システム(e-Tax)」が表示されていれば以後は省略して、次の「e-Taxで医療費通知情報取得を取得」を実施して下さい。 - 同意をクリック
e-Taxのページに遷移します。 - 「すでにe-Taxを利用したことがある方」のe-Taxへログインをクリック
e-Taxを使っていることを前提にします。 - スマホのマイナポータルアプリを開いて、初期画面の右下にある読み取るをタップ
- QRコード読取をタップ
- スマホの画面の四角の枠をパソコンのQRコードにかざして読み取る。
- スマホにマイナンバーカードの4桁のパスワードを入力
- 次へをタップ
- スマホをマイナンバーカードの上に置く。
- 読み取り開始をタップ
- スマホに表示されている閉じるをタップ
- パソコンの画面が「つながる設定」になっているので同意するをクリック
利用者識別番号は、e-Taxで電子申告をするために必要な個人の識別番号です。 - 「つながり完了」と表示されれば成功です。
e-Taxで医療費通知情報取得を取得
- 次のブログカードで「国税庁 確定申告書等作成コーナー」を開く。
令和3年分のデータを利用して、令和4年分の申告書を作成するものとします。
- 保存データを利用して作成をクリック
- 新規作成をクリック
- スマートフォンを使用してe-Taxをクリック
- 令和4年分の申告書等の作成をクリック
- 所得税をクリック
- マイナポータルと連携するをクリック
- 次へ進むをクリック
- 推奨環境、利用規約などを確認して利用規約に同意して次へをクリック
- 「次にマイナポータルへ移動して、マイナンバーカードによる認証を行います」で次へ進むをクリック
- QRコードでログインをクリック
- スマホのマイナポータルアプリを開いて、初期画面の右下にある読み取るをタップ
- QRコード読取をタップ
- スマホの画面の四角の枠をパソコンのQRコードにかざして読み取る。
- スマホにマイナンバーカードの4桁のパスワードを入力
- 次へをタップ
- スマホをマイナンバーカードの上に置く。
- 読み取り開始をタップ
- スマホに表示されている閉じるをタップ
- パソコンの画面が「認証完了」になっているのを確認して、次へをクリック
- 次へ進むをクリック
- 「e-Tax等への登録情報は次のとおりです」で「本人情報」などを確認して間違いなければ次へ進むをクリック
- ファイル選択をクリック
- 保存データ読込をクリック
- 読み込んだデータを確認し、間違いがなければ次へをクリック
- 申告書等を作成するをクリック
- 「申告する方本人の情報を取得しますか。」で取得するをクリック
- マイナポータルに移動して情報を取得をクリック
- 「マイナポータルの利用規約」を確認して「上記に同意する」にチェック
- 次へをクリック
- 「確認してください」で次へをクリック
- 「控除証明書等の取得」で「医療費通知情報」にチェックが入っていること確認して次へをクリック
- 続いて家族分(被代理人)の情報を取得しますか。で取得しないをクリック
取得する場合は次の記事をお読み下さい。
- 「申告する方本人の情報を追加で取得しますか。」で取得しないをクリック
- 申告書等を作成するをクリック
- 「所得控除の入力」画面で「医療費控除」に金額が自動入力されていれば取得成功です。
ドラックストアで購入した薬品など、取得した医療費通知情報に含まれない医療費がある場合は、「所得控除の入力」画面まで進み、「医療費控除」を選択して追加で医療費の入力をおこなって下さい。
医療費通知情報の更新
確定申告に利用する医療費通知情報は原則、翌年の2月9日に更新されますので、それ以降に取得して下さい。
月々の更新は前々月診療分が毎月11日におこなわれます。
医療費通知情報にない医療費
医療費通知情報は、医療機関等から審査支払機関に提出された診療・調剤報酬明細書(レセプト)がもとになっています。
レセプトが提出されていないと医療費通知情報に反映されません。
そのような場合は病院等に問い合わせ下さい。
医療費控除の対象になる医療費であれば、別に入力することができます。
医療費控除の対象で健康保険の対象外の経費
- ドラッグストアで買った薬など
- 出産費用
- 差額ベット代(病院都合による)
- 入院中の食事代
- 視力回復レーシック手術
- 歯列矯正
- 通院にかかる公共交機関の運賃(領収書がない場合はメモしておく。)
- 6カ月以上の寝たきりの人のおむつ代など(医師の「おむつ使用証明書」が必要)
いずれの場合も個別入力で対応して下さい。
ただし細かく条件があったりしますので、国税庁のホームページや最寄りの税務署で確認下さい。
まとめ
マイナポータルから医療費通知情報を取得して医療費控除に反映させる手順
- マイナンバーカードを取得
- 保険証利用登録
- マイナポータルとe-Taxとを連携
- e-Taxで医療費通知情報取得を取得
追加して家族分の登録と反映されない医療費の手入力が必要になります。