在宅で介護するか、老人ホームに入居させるかは、介護している子であれば、だれでも悩むところです。
私は在宅で母親を介護しています。
母は3年前に脳梗塞で入院し、3ヶ月程度で退院できましたが、自力では歩くことができなくなったこと、左脳が梗塞になったため失語が生じました。
そのため、退院後は病院付属の介護施設に入居、方向機を使えば自力で移動することができるようになり、半年後に退所、現在は在宅介護をしています。
90歳を超えているため、再度老人ホームに入居しなければならないのではないかと思っています。
そんなことを考えている私が老人ホームに入居するタイミングについてお話します。
どのようなタイミングで親を老人ホームに入居させたらいいのか悩んでいる方の参考になれば幸いです。
私の結論
「親をいつ老人ホームに入居させるか」については個々の事情によって変わってきます。
明快に回答がない問いです。
ですから私が言う結論はある人によっては偏っていると思われるでしょうし、ある人によってはもっともだと思われるかもしれません。
私の結論を参考に自分の結論を導き出して下さいね。
結論の1つ目は親(被保険者)が自分で移動できなくなったときです。
2つ目は子(介護者)が精神的にも肉体的にも限界を感じたときです。
2つのうち、どちらか早く訪れたときに親を老人ホームに入れようと思っています。
「親(被保険者)が自分で移動できなくなったとき」とは
「親(被保険者)が自分で移動できなくなったとき」とは歩行器(キャッチ画像参照)を使っても移動できなくなったときです。
歩行器で移動できなくなると移動するのに人的補助がどうしても必要になります。
自分で移動できないことは大きな分岐点になります。
自分で移動できなくなると、自力でトイレまでいけません。
下の処理が自分でできないことです。
介護者が支援してあげなければなりません。
親のフライドなんかあったものではありません。
エンドレス介護になり、泥沼沼にはいることになるのです。
この時点で子(介護者)はそんなことになるとは、夢々思っていたいと思いますよ。
だから泥沼に入る前に決断して下さい。
あなたのためです。
子(介護者)が精神的にも肉体的にも限界を感じたとき
次は介護者のタイムリミットです。
介護者の「精神的事情」「時間的事情」「身体的事情」「経済的事情」などで在宅介護は、テンパイと感じてしまいます。
「精神的事情」とは
認知症で同じことを何度も繰り返すことに耐えられない。
介護者のわがままにもう耐えられない。
いつまで介護が続くのかと思うと嫌になる。など
このような感情が現れてきたと思ったら、要注意です。
「時間的事情」とは
日中介護する者がいない。
介護で拘束される。
介護者の生活に支障をきたしている。など
「身体的事情」とは
長年の介護で腰が痛い。
夜間のおむつの交換で睡眠不足です。
被介護者が大柄で負担が大きい。など
「経済的事情」とは
介護のために離職した。
パートもできなくなった。など
介護者がダウンしたら元も子もありません。
個々の事情は色々あるかもしれませんが、老人ホームへの入居を勧めます。
ケアマネージャーと相談
介護認定を受けていれば、担当のケアマネージャーさんがいるはずです。
老人ホームへ入居となれば、事前にケアプランの変更が必要になります。
ケアマネージャーは親(被介護者)の状況の変化については、すぐに気がつきますが、子(介護者)の状況の変化はなかなかわからないことが多いです。
困っている状況であることを相談してみて下さい。
まとめ
【親を老人ホームに入居させるタイミング】
- 親(被保険者)が自分で移動できなくなったとき
- 子(介護者)が精神的にも肉体的にも限界を感じたとき