【書評】『「ありがとう」の教科書』武田 双雲 著

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最近、心から「ありがとう」といったことがありますか?
若かりし頃は先輩に仕事を教えてもらったとき、悩んでいる時にアドバイスを受けたときなど、「ありがとうございます」と言っていたのに、めっきり「ありがとう」と言わなくなってしまいました。

こんな折、新聞の広告記事で今回紹介する『「ありがとう」の教科書』に目が行きました。
初心に帰って感謝する気持ちについて見つめ直すことができればと思っています。

私と同じような気持ちをお持ちの方には打って付けの1冊です。
このブログを参考にして一読していただければ幸いです。

目次

本の基本情報

書 名 『「ありがとう」の教科書
著 者 武田 双雲
発行所 株式会社すばる舎
発行日 2022年7月4日

著者紹介

著 者 武田 双雲

1975年熊本県生まれ。
東京理科大学卒業後、NTTに就職。約3年後に書道家として独立。
音楽家、彫刻家などさまざまなアーティストとのコラボレーション、斬新な個展など独自の創作活動で注目を集め、映画「春の雪」「北の零年」、NHK大河ドラマ「天地人」をはじめ、世界遺産「平泉」、スーパーコンピュータ「京」、「美空ひばり」など、数多くの題字、ロゴを手がける。
また、フジロックフェスティバルや、ロシア、スイス、ベルギー、ベトナム、インドネシアなど、世界中から依頼を受け、パフォーマンス書道、書道ワークショップをおこなうとともに、2013年には文化庁から文化交流使に任命され、日本大使館主催の文化事業などに参加。海外に向けて日本文化の発信を続けている。
2017年には、身体に優しいオーガニック食材や発酵食品を使った店舗のプロデュースを手がけ、湘南に「CHIKYUFARMTOTABLE」を、翌年には浅草にCHIKYUの姉妹店「MISOJYU」をオープン。2019年には、元号改元に際して「令和」の記念切手に書を提供。2020年3月末には、20年間主宰した書道教室「ふたばの森」を閉講した。
近年は現代アーティストとして創作活動をおこない、スイスのArtZurich、VOLTABASEL、ドイツのGalleryDuruduru及びArtriunBirnbachなどに出展。代官山ヒルサイドフォーラム、三越・大丸松坂屋百貨店・GINZASIX・伊勢丹等でも個展を開催している。
著書は、ベストセラーの『ポジティブの教科書』(主婦の友社)など多数

本の目次

Prologue 「感謝」は技術で手に入る
第1章 日常の景色がガラッと変わる「ありがとう」の奇跡
第2章 自分のまわりが<好きな人だらけ>になる考え方
第3章 毎日が<幸せであふれる>シンプルな習慣
最終章 良いことばかりが降りそそぐ<感謝>の技術
Epilogue あなたは、この世にひとつしかない最高の作品

キーセンテンスの解説

Prologue 「感謝」は技術で手に入る

「ありがとう思考」で、すべてが変わる

「ありがとう思考」つまり感謝することが幸せをつかむ方法ですと著者は言っています。

〈あなたが最初に〉感謝をしましょう

何かをしてもらった時に感謝をするだけではなく、何もしてもらわなくても進んで感謝しましょう。
損得関係なく感謝しましょうとも言えます。

第1章 日常の景色がガラッと変わる「ありがとう」の奇跡

「感動言葉」を使う

「ありがとう」「すばらしい」「おかげさまで」「すごい」「美しい」「たのしい」など心が動いたことを言葉を使って表現しよう。
相手の態度が変わり良い関係を構築することができます。

あなたから先に感謝をすること

信頼できる良い関係をつくるには身構えるのではなく、自分から積極的に「ありがとう」などの感動的な言葉を発することです。

もらうことを望むのではなく、自分から与えるようにするのです。

自分に感謝する

最初、相手に感謝の言葉を与えるのは難しいかもしれません。できなければまずは自分に感謝の言葉を与えて下さい。
例えば、朝起きた時に「今日も元気に起きることができてありがとう。」
寝る前に「一日仕事頑張った。えらい!」などなど

今あるものに気づき、それに感謝をすることです。

今あることが当然だと思わないで、色々な方の働きによって今の自分があるのだと思えば、自分への感謝はしやすくなります。

例えば、デスクで仕事をしているとします。普通に考えると何も感動は起きません。
こう考えたらどうでしょうか。

今仕事ができるのは机があるから、椅子があるからです。
目の前にいない机や椅子の職人がいるからです。また商品を買ってくれる顧客の方々がいるからです。
そう考えると感謝せずにはいられなくなります。

第2章 自分のまわりが<好きな人だらけ>になる考え方

相手との差異に感謝

相手との違いがある方が多面的に物事を見ることができて、嫌がるどころか感謝、感謝です。

「価値観の相違により離婚します。」ということはなくなるはずです。
人間一人ひとりは生まれた場所・時間・生活環境が違うわけですから価値観が違って当たり前です。

価値観の違い、相手との違いにに感謝です。
ジェネレーションギャップはなんのそのです。

明るい表情が、まわりの人をあたたかい気持ちにさせ、それが良い空間、良い関係を築くからです。

人間は緊張するとどうしても、きびしい顔になってしまいます。本人はそうでもないのに、相手はネガティブな感情を抱いてしまいます。

良い印象を与えたいなら、口角を上げておだやかな表情を作るように心がけましょう。

第3章 毎日が<幸せであふれる>シンプルな習慣

自分を満たすために、もっとも有効なのが「感動体験」です。

手っ取り早く感動体験を得るには今までやったこと、つまり初体験を積極的にすることです。
初体験は感動を得やすいです。

たくさん感動すると感動言葉をたくさん言うことができます。

ていねいな所作をしよう

普段なにげなくやっていることをていねいにおこなうと、今まで見えてこなかったものが見えてきます。

「ご飯を食べるときには噛み締めて食べてみる。」
このご飯が手に入らなかったらどうなるのだろう。

「蛍光灯をつけるとき明かりを見つめてみる。」
夜明かりがなかったらどうなるのだろう。

「風呂の温もりを肌で感じてみる。」
風呂がなかったら、お湯がなかったらどうしよう。

こんな気持が湧いてきたら、行動がていねいになり次に感謝の言葉がでてくるでしょう。
「ご飯があって、明かりがあって、温かいお風呂があってありがとう」と

最終章 良いことばかりが降りそそぐ<感謝>の技術

感謝とは「与える」ものではなく、「気づく」ものです。

感謝は気づくことによって、心から感謝の言葉として発せられます。
表面上の感謝は相手に伝わらないということです。

不安なときは、未来に感謝しよう

そんなことを言われても今はつらくて感謝どころではないという人は、そのつらさを乗り越えた未来を想像して感謝してみよう。

つらさをつらさと思っているだけではなにも解決しません。

幸福の最大の敵は「今この瞬間を楽しめないこと」

過ぎ去った過去を悔やんでも、理由もなく不透明な未来を怖がっても何もできません。
まずは今を楽しむことです。

今を楽しめれば、未来が見えてきます。

Epilogue あなたは、この世にひとつしかない最高の作品

目の前にあるものごとに感謝をすること、これが結論です。

最後に

「ありがとう」という簡単な言葉を、これほどまでに深堀りしていただいてありがとうございます。
感謝の今まで気づかなかった面を見ることで、感謝が人間に与える影響や意義をより深く理解することができました。

本を読むだけではなく、日々の活動を本書に書いたことを意識していけるようになりたいです。
勝手ですが本を読み終わった私のまとめです。

感謝を得ようとするのではなく、まずは感じるのです。気づくのです。感じたり気づいたりしたことをありのまま言葉で相手に与えればそれが感謝の言葉になります。

最後に著者の武田 双雲 様、数々の感動のお言葉を教授いただき、ありがとうございました。
ますますのご活躍をご祈念申し上げます。

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