2022年(令和4年)の確定申告から、1年分の医療費データをマイナポータルから取得できるようになり、医療費控除がしやすくなります。
確定申告では、同一生計内であれば自分の医療費だけでなく、家族の医療費も控除の対象となります。
今回は家族の医療費をマイナポータルから取得して医療費控除の対象にする設定について説明します。
ただ設定はデータをマイナポータルとe-Taxでおこなければならず少し煩雑です。
設定が成功すれば非常に便利になりますので一読下さい。
なお、本人の医療費情報を取得がまだという方は、次の関連記事を先に読んだほうが理解が早いです。
なお、操作方法についての説明はパソコンを使用した場合のものですが、基本的にスマートフォンでも同じ操作が可能ですので、参考にして下さい。
設定手順
次のような順番になります。この記事を上から順番に読んでいけばわかります。
- マイナポータルで代理人登録
- マイナポータルとe-Taxとを連携
- e-Taxで医療費通知情報取得を取得
マイナポータルで代理人登録
マイナポータルの代理人登録で「代理人」と「委任者」という用語がでてききます。意味を取り違えないようにして下さい。
「代理人」は代理を受ける人で、「委任者」は代理を与える人です。
あなたが操作が不慣れな親に代わって操作する場合は、あなたが「代理人」で親が「委任者」です。
- マイナポータルに自分(代理を受ける人)でログイン
- トップ画面の「サービス一覧」の代理人登録・管理をクリック
- 新たに代理人になるをクリック
- 委任者を登録するをクリック
- 「委任者のマイナンバーカードを読み取ります………..」と表示されたら実行をクリック
- 「あなたの代わりにマイナポータルを利用する代理人のマイナンバーカードを読み込みます。パスワード(4桁の数字)は代理人のものを入力してください。」というボックスが表示されたら実行をクリック
- スマホでマイナポータルアプリを立ち上げて、トップ画面の右下の読み取るをタップ
- QRコード読取をタップ
- スマホをパソコンにかざして、表示されたQRコードを読み取る。
- スマホに委任者(親など)のマイナンバーの4桁パスワードを入力
- スマホをマイナンバーカードの上に置き、読み取り開始をタップ
- ログインに成功したらスマホの閉じるをタップ
- パソコンに「委任者のマイナンバーカードが読み取れました。」と表示されると成功です。
- 「代理関係名」を入力
- 「代理情報の有効期間」を入
- 「医療費通知情報サービス」と「外部サイトへの医療費通知情報提供サービス」の「委任する」をチェック
- 「上記の内容で代理することを委任者に同意した。」にチェック
- 確認をクリック
- 完了をクリック
- 「新たに代理人を指定する(完了)」と表示されると終了です。
委任者(親など)でマイナポータルにログインすると、「利用者本人さんの新着情報」の代理人操作のお知らせをクリックすると、「代理人を設定しました。」と表示されています。
e-Taxで医療費通知情報取得を取得
e-Taxでは「被代理人」という用語が使われています。これはマイナポータルの「委任者」と同じ意味です。
代理してもらう人、一般には親や家族になります。
それにしても用語は統一してほしいですね。
事前に上の記事の「マイナポータルとe-Taxとを連携」を終了して下さい。
次に上の記事の「e-Taxで医療費通知情報取得を取得」の㉝で取得する場合になります。
事前に①から㉜までを終了しておいて下さい。
- 「続いて家族分(被代理人)の情報を取得しますか。」で取得するをクリック
- 「マイナポータルで家族分(被代理人)の情報を取得する設定をしていますか。」で設定済をクリック
- マイナポータルに移動して情報を取得をクリック
- マイナポータルの画面になり、「上記に同意する」にチェック
- 「確認してください」で次へをクリック
- 「被代理人の選択」で該当する被代理人の「選択」らんをチェック
- 証明書等の取得へをクリック
- 「エラー0件」と表示されたら次へをクリック
- 本人と被代理人の医療費通知書が、表示されていれば成功です。
まとめ
【e-Taxで医療費控除、家族分の医療費情報を取得する方法の手順】
- マイナポータルで代理人登録
- マイナポータルとe-Taxとを連携
- e-Taxで医療費通知情報取得を取得
確定申告で一番面倒なのが医療費控除です。
マイナポータルからデータを取得できれば確定申告書作成が相当省力化できます。
毎年のことになりますので一度覚えてしまうと、後は楽になりますのでがんばってできるようにしておきましょう。