【FP検定1級】外貨建て預金・債券の利回り計算、パターンを覚えてしまえ。

FP

為替レートを絡めた利回り計算が出題されます。
過去の状況は応用編で2020年9月と2016年9月に外貨建て債券の利回りの計算が、2019年9月と2016年1月に外貨建て債券の利回りの計算が出されています。

数字を買えただけの焼き直しの問題です。パータンを覚えてしえば楽勝です。

預金の利回りも債券の利回りも考え方は一緒です。
そこに為替レートが絡んでくるので、少し複雑になります。
事前に整理して、確実に得点できるようにしておきましょう。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

基礎知識

利回りと外国為替レートについて説明します。

利回り

$\Large{\mathbf{年利回り=\frac{購買利益+利子}{購入価格}}}$

上の式を覚えていればそれ以上は必要ありません。
この式をみれば利率との違いもわかりますよね。

利回りには購買利益(=売却価格ー購入価格)が入っています。
債券には購買利益が発生しますが。預金には購買利益は発生しませんので、利率=利回りになります。

以上が日本国内での話になります。
外貨建て商品の場合、為替差益が発生します。
ですから外貨建て商品の利回りは下記のとおりになります。

$\Large{\mathbf{外貨建て商品年利回り=\frac{購買利益+\color{red}為替差益\color{black}+利子}{購入価格}}}$

外国為替レート

TTS、TTB、TTM の違いを理解してください。

  • 【 TTS 】
    Telegraphic Transfer Selling Rate
    対顧客電信売相場
    金融機関が顧客に対して円を外貨に両替する際の為替レート
    つまり金融機関が外貨を売る価格
  • 【 TTB 】
    Telegraphic Transfer Buying Rate
    対顧客電信買相場
    金融機関が顧客に対して外貨を円に両替する際の為替レート
    つまり金融機関が外貨を価格
  • 【 TTM 】
    Telegraphic Transfer Middle Rate
    対顧客電信仲値相場
    金融機関がインターバンクの為替レートをもとにして決めた電信相場の基準値
    各金融機関で1日1回決められ、TTS、TTBの基準になる。
    TTS=TTM+為替手数料
    TTM=TTSー為替手数料
    TTM=( TTS + TTB )/2

TTS は金融機関が外貨を売る(Sell)ときのレート
TTBは金融機関が外貨を買う(Buy)ときのレートです。

購入者と金融機関、売りと買いがごちゃごちゃになってややこしくしないで下さい。

私は外国旅行にいく場合をイメージしています。
旅行出発前に外貨を購入する時がTTS(Start)、旅行から帰ってきて残った外貨を円に換える時がTTB(Back)と覚えています。

後、TTM は TTS と TTB の平均で、その差は手数料です。
これだけ覚えて、後は演習です。

外貨建て預金の利回り計算

【問題】
以下の条件で、円を米ドルに交換してドル預金をした。満期時点で受け取る場合の、単利による年利回りを求めなさい。答は小数点以下第3位を四捨五入し、小数点以下第2位までとすること。また、6ヶ月は0.5年として計算し、税金等は考慮しないものとする。

  • 預入期間:6ヶ月満期
  • 年利率:1.0%
  • 為替レート:米ドル/円
TTSTTMTTB
 預入時  106円  105円  104円 
 満期時110円109円108円

【解答】
4.79%

【解説】
いくら購入したかは問題文にありません。
上記の式の分母・分子両方に購入額が計上され通分されてしまいますので金額にかかわらず利回りは一定です。
簡単にするために購入額=1ドルとします。

1ドル取得するために必要な円は、円からドルへの交換ですから TTS を使って
購入額(円ベース)
=1ドル×106円/ドル=106円
満期額(ドルベース)
=購入額+利息
=1ドル+1ドル×1.0%×0.5年=1.005ドル
1.005ドルを円に交換するためにTTBを使って
満期額(円ベース)
=1.005ドル×108円/ドル=108.54円
利益(0.5年)
=満期額ー購入額
=108.54円ー106円
=2.54円
利益(1年)
=2.54円/0.5年
=5.08円
年利回り
=利益/購入費
=5.08円/106円
=4.792%
=4.79%(小数点以下第3位を四捨五入し、小数点以下第2位まで)

年利回りを求めるため、利益を年換算にすることを忘れずに

一発計算もしておきます。

$\LARGE{\frac{\mathrm{\frac{108円-106円}{0.5年}}\mathrm{+108円×1.0\%}}{\mathrm{106円}}\large\mathrm{{=4.79\%}}}$

外貨建て債券の利回り計算

【問題】
以下の条件で、円を米ドルに交換して以下の債権を購入した。1年6ヶ月後に売却して、売却金額と利子をまとめて円貨に交換した場合の所有期間利回り(単利による年換算)を求めなさい。答は小数点以下第3位を四捨五入し、小数点以下第2位までとすること。また、1年6ヶ月は1.5年として計算し、税金等は考慮しないものとする。

  • 残存期間:5年
  • 年利率:1.2 %
  • 単価(額面100ドル当たり)、為替レート:米ドル/円
単価TTSTTMTTB
 預入時 105米ドル 108円  107円  106円 
 売却時103米ドル114円113円112円

【解答】
2.34%

【解説】
購入額
=105ドル×108円/ドル=11,340円
売却額
=103ドル×112円/ドル=11,536円
利息
=100ドル×1.2%×1.5年×112円/ドル
=201.6円
利益(1.5年)
=売却額+利息ー購入額
=11,536円+201.6円ー11,340円
=397.6円
利益(1年)
=397.6円/1.5年
=265.06667円
年利回り
=利益/購入費
=265.06667円/11,340円
=2.337%
=2.34%(小数点以下第3位を四捨五入し、小数点以下第2位まで)

年利回りを求めるため、利益を年換算にすることを忘れずに

一発計算もしておきます。

$\LARGE{\frac{\mathrm{\frac{103ドル×112円ー105ドル×108円}{1.5年}}\mathrm{+100ドル×1.2\%×112円}}{\mathrm{105ドル×108円}}\large\mathrm{{=2.34\%}}}$

コメント