不動産の未登記を解消、防止するために不動産登記法が改正され、令和6年4月1日以後に相続登記が義務化されることになります。
併せて令和6年4月1日以前の相続、つまり未相続のままで放置した不動産は令和6年4月1日以後3年以内に登記をする必要があります。
これらに備えて実際の登記簿はどうなっているかを調べる必要があります。
この記事では登記簿を調べるために、オンラインで建物登記簿を請求する方法を説明します。
オンラインで建物登記簿を請求する2つの方法
オンラインで建物登記簿を請求するには次の2つの方法があります。
- 法務省の「登記・供託オンライン申請システム」を利用する。
- 一般財団法人 民事法務協会の「登記情報提供サービス」を利用する。
両方とも登記簿だけではなく、図面(建物図面、各階平面図)もダウンロードしておくことをおすすめします。
「登記・供託オンライン申請システム」
法務局公式の「登記・供託オンライン申請システム」は申請(請求)がオンラインできますが、証明書をオンラインでダウンロードできるわけではありません。
証明書は郵送か指定の法務局に出向いて紙の証明書を受理することになります。
証明書は記名・捺印がされているので、公式文書として各種の書類の添付書類として利用することができます。
最初に「登録」をして、次に必要な登記簿を「請求」することになります。
具体的な手続きは次のとおりになります。
- 下記のブログカードをクリック
登録
- 下記のブログカードをクリック
- 画面左側にある申請者情報登録をクリック
- 利用規約を確認して、同意するをクリック
- 「申請者情報新規入力」に申請者ID他必要事項を入力
- 確認(次へ)をクリック
- 登録内容を確認して仮登録(次へ)をクリック
- 発行(次へ)をクリック
画面は閉じないでそのままにしておくこと - 表題「申請者情報登録用 認証情報のお知らせ」というメールが送付
- メールの中に「認証情報」があるので、コピーして開いたままのページの「認証情報」をペースト(貼り付け)する。
- 登録(次へ)をクリック
- 「申請者情報の登録が完了しました。」と表示されたら登録は終了です。
申請者ID・パスワードは大切に保管して下さい。
請求
「建物全部事項証明書」をオンラインで請求するやり方を説明します。
- 下記のブログカードをクリック
- 「申請者ID」と「パスワード」を入力してログインをクリック
- 登記事項証明書 (土地・建物)/地図・図面証明書をクリック
- オンライン物件検索を使うをクリック
- 「検索条件入力」で「検索方法」は「土地からの建物検索指定」をチェック
「不動産番号」が分かるのであればそちらをチェック
「土地からの建物検索指定」をチェックしたものとして以下を進めていきます。 - 「土地の所在」で該当する「都道府県」「市区町村」「大字」「小字」を選択して確定をクリック
- 「土地の地番」で地番を全角で入力
- 検索をクリック
- 該当する物件の「選択」にチェック
- 追加をクリック
- 「選択された物件」を確認して確定をクリック
- 「Step 1-2 請求情報の入力」の画面が表示
- 「不動産の種別」「物件情報」「管轄登記所」の内容を確認
誤りがあれば戻る(不動産指定方法の選択)をクリックして修正 - 「証明書の種類」「請求の対象」などで必要項目を選択
- 「通数」を半角で入力
- 次へをクリック
- 「Step1-3 請求情報の入力」画面で入力項目を確認して、必要に応じて変更する。
- 次へをクリック
- 「Step1-4 入力内容の確認」画面で再度確認
- 確定をクリック
- 氏名をカタカナで入力して確定をクリック
- 送信実行をクリック
- 処理状況確認するをクリック
- 納付をクリック
納付ボタンが表示されない場合があります。処理中のため少し待ってから検索条件に申請番号を入力して、検索をクリックして下さい。 - 「収納機関番号」「納付番号」「確認番号」「納付額」をメモアプリなどにコピーする。
- 電子納付をクリック
- 金融機関を選択して入金処理をおこなう。
「納付番号」などに誤りがないか確認 - 「処理状況照会」の「納付状況」らんが「納付済み」なっていることを確認
「登記情報提供サービス」
「登記情報提供サービス」は、オンラインでダウンロードして登記情報を確認することができますが、印刷しても、認証文や登記官印がないので、証明書にはなりません。
法務局や「登記・供託オンライン申請システム」が時間外で利用できない時や、早急に内容を確認したい時に、とりあえず確認だけしたい場合には便利に利用できます。
登記簿だけではなく、図面(建物図面、各階平面図)もダウンロードしておくことをおすすめします。
最初に「登録」をして、次に必要な登記簿を「請求」することになります。
具体的な手続きは次のとおりになります。
登録
- 下記のブログカードをクリック
- 画面左側の「一時利用」の利用申込をクリック
- 約款を確認してページ下部にある同意するをクリック
- 「一時利用者登録」の画面で「氏名」他必要な登録事項を入力
- 次へをクリック
- 登録情報を確認して登録をクリック
- 登録したメールアドレス宛にメールが送信されるので、送信されてメールを開く。
- メールを開いて「お客様ID番号」をメモしておく。
- メールに記載されたURLをクリック
- 「一時利用者登録が完了しました。」と表示されれば登録は完了です。
請求
- 下記のブログカードをクリック
- ログインをクリック
- ID番号(=「ID番号」)とパスワードを入力して、ログインをクリック
- 「不動産請求」タブをクリック
- 「種別」は「建物」をチェック
- 「所在」に都道府県、市区町村、大字、小字(ない場合は省略)を入力
- 「地番・家屋番号」に地番を全角で入力
- 「請求内容選択」で必要項目をチェック
- 確定をクリック
- 請求する情報の「No」をチェック
- 金額を確認して請求をクリック
- 「○○○円課金します。よろしいですか?」のボックスでOKをクリック
- 「カード情報入力」の画面で必要事項を入力
- 次へをクリック
- 請求をクリック
- 少し時間をおいて、請求する情報の「最新表示」をチェック
- 「ステータス」が「請求済」であることを確認
- 請求する情報の「No」をチェック
- 画面右下の表示・保存をクリック
- PDFファイルがダウンロードされます。
なお、「登記情報提供サービス」の「一時利用」での請求は初回ログインをおこなった当日のみおこなえます。
ログアウトしたり、日を跨ぐと使えなくなるので改めて登録し直す必要があります。